YOUTEK IG SPEED 300とバックハンド改善

  注文してたYOUTEK IG SPEED 300到着。例のごとく、キモニーのグリップチューブを使ってグリップを太くする。SPEEDシリーズはあまり扁平じゃないらしいけど、最初に持った感じでは少し扁平すぎる気がしたので厚紙1枚分だけ甲高にした。ちなみに使ったのはルアーのパッケージの台紙。グリップサイズ3から4くらいになったはずだけど、それくらいがやはりちょうどいい。

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  で、夜の釣りで寝不足できついけど、朝9時から練習へ。早速使ってみる。いいね、やっぱり重さがPrestigeより30gくらい軽くなったことで扱いやすい。そして、ラケット自体が柔らかくなっている感じがする。ソフトテニスラケットのフィーリングに近づいた感じ。ボールを持っている時間が長くなって、スイートスポットを外したときや、微妙なずれを補ってミスを減らしてくれる気がする。

 

  見た目では面が大きくなって、ストリングパターンが16×19と、Prestigeの18×20に比べてかなり荒くなった感じがする。その分、より柔らかいフィーリングになるんだろう。

 

  しかし、一つ気になる。パワーがない。当てるだけで飛んでくれるという意味ではない。ちゃんとスイングして、クリティカルヒットしてもボールの威力が思ったほど出ない。特にサーブ。全然思ったようなスピードが出ない。当たりが強すぎるとラケットが負けてしまうような感覚。本当ならPrestigeの方がいんだろうけど、僕のひ弱な力と未熟な技術では、Prestigeの妥協無いスペックとセッティングではミスを連発してしまう。トータルで考えればSPEEDの方が僕には良さそうだ。

 

  さて、懸念のバックハンド。試したいことをやってきた。下から上にラケットを振り子のように振り上げるフォームでは高い打点が打てず、限界があると感じてたので、その対策だ。

  どこかのサイトで、「バックハンドが苦手な人はラケットの動かし方を理解してない。フォアと同じように動くようにスイングすればいい。」とかいう説明を見た。そんなことできるわけないだろ、ラケット持ってる腕が違うんだぞ、体の使い方が違うのに、フォアと同じような動かし方できるはずない、と思ってた。

 

  でも、よくよく考えると、それも一理あるなと思った。だって、バックハンドでも、ボールに安定したスピンをかけて質の良いボールを飛ばすには、ラケットのボールに対する当たり方というのは、そう変わらないはずという考え方はできると思う。フォアで気づいたのは、面を被せるような動きをしてはいけないこと。これをバックハンドでどうするか。振り子スイングでも低い打点ではそういう動きは無い。でも、高い打点は打てない。振り子スイングでは打点が高いとき、面が上を向きすぎてしまうから面の角度を調整しないといけない。が、小手先でそんな微妙な調整ができるはずもなく、できたとしても面を被せるような動きでまともに飛んでくれない。

 

  それで、いろいろ考えたり調べたりしたら、「ジャスティン・エナンのシングルバックハンドのお手本」と言うのを見つけた。高い打点でも余裕で軽く打っている。これを見て思いついた。ラケットを持つ手首の角度は一連のスイングの中では変えないように意識する。それは振り子スイングでも一緒。振り子スイングは肩を支点にして、ラケットは地面と平行なまま上に振り上がる。

 

  意識したのはラケットの動き。打点に合わせて、当然打点よりやや低い位置からフォワードスイング開始。スイングの支点は肩だけでなく、肘にも意識を置く。インパクトの時はラケットは地面と水平。でもフォロースルーに向けて、肘を支点に面はフラットのまま徐々にラケットを立てて行く。フォアのラケットの動きと同じようなイメージで。

 

  これで大分ミスが減った。イメージに近いボールが打てた。点でしか捕らえられなかった打点の範囲が広がった。ボールを長く持っているイメージが持てた。アドコートでのバックハンドのレシーブは引っ張ろうとしてもセンターに流れて、よく前衛に捕まってたけど、角度を付けて返すこともできた。このイメージで正解かもしれん。積年の悩みがこれで解決できるかもしれん。「日本の基本とフェデラーのシングルバックハンド」この解説は正しいのかも。

 

  サーブもラケットが変わったのもあるかもしれないけど、ミスが減った。スピンのかけ方を理解してるつもりだったけど、その割にダブルフォールトは多かった。それで、やっぱりボールを長く持つイメージで、手の平で強くスピンをかけるようイメージした。そうすることで若干のズレがあってもミスをしなくなった。多分、外目には何も変わってないと思う。

 

  雑誌やネットの解説では、プロの連続写真などで、細かな点がいろいろ詳細に解説されている。そして、こういう動きをしないといけないと言うことだけど、実際に打ってる本人はそんなことを意識して打ってるのだろうか?スピンサーブを例に取れば、よく見るのはラケットを左下から右上に振り上げて、ラケットの面は回内により外を向くように、みたいな内容。しかし、プロの選手はそういう意識でスイングしてるのだろうか?もしかして、スピンがきいてキックするサーブを打ちたいから練習してたら、そういうフォームになったというのも結構あるんじゃないだろうか。その意識の差は大きいと思う。外目の真似だけでは真似しきれないことは多い。長年の悩みから徐々に解放されている気がする。もう年だけど。

 

  「ニュー・パワーテニス」 ここの解説は良いことを書いてる気がする。しかし、文章の内容を理解するのにかなり苦労するのは僕だけだろうか・・・。