悲劇寸前

  釣り~。台風の激しい雨で川は濁りすぎてると思ったので、久しぶりに鳴門の海へー。波止は夜釣りの人が多いねー。餌木投げてる人も多いねー。

 

  釣り場に着くと、ものすごく潮位が高い。何度も来た場所だけど、こんなに高いのは初めてだ。自分の足場を確保するのでさえ苦労する。風がやや強く、海も少々荒れている。でも、水質はとてもクリア。気温20℃に対し、水温は24℃。月も出ていない暗闇。目立つような色と大きさのミノーを選んで投げる。表層は出ないので、やや潜るように可憐とマスターに返るけど、やっぱり何の反応もない。場所を変えようと奥の方に歩いて行くと・・・。山肌の岩が崩れ置いて、ガードレールを突き破っている・・・・。

 

  怖い!!

 

  即引き返す。しかし、ここにはもう、俺が釣れるシーバスさんはいないようだ。どうしよー。しばらく悩んで、車で少し移動して、別のなじみの場所へ行く。そこでも先行している人有り。ライト付けたまま投げている。ちょくちょくアクション入れてる。多分、餌木の人だろう。

 

  風が弱く、釣りやすい状況。さあ、いけー!!いけーっ!!いけー!!

 

  反応無し。

 

  あかんのー。何で、何の反応も得られんのかのー。シンキングペンシルに変えてみるかー。しかし、長袖着てるのに寒いなー。

 

  急に冷たい風が吹き始めた頃、突然体に異常を感じた。腹がなんか痛い気がする。いや!!確実にとても痛い!!なんか、えぐられるような、刺すようなこの痛みは!?慌てて下痢止めを飲む。うぉー、頼むよ・・・。ウェーダー履いてるんだしよ・・・。

 

  だめだ、やはり限界!!車で仮眠して、朝マヅメもやってやろうかとさえ思ってたのに、この突然の体の異変に計画は急遽変更。痛みをこらえ、よろめきながら車に戻り後片付け。痛い。これは、やはり、下痢か?何で急に、さっき移動したとき食べたパンと白バラコーヒーのせいか?そいつらが腹の中で化学反応を起こしたのか? 車を走り出させる。大丈夫なのか、俺?公衆トイレ発見。車を停めて飛び込む。第1波、クリア。しかし、まだ後続があるような気がする。しかし、どうにか家までは持つだろう。

 

  ぐわーっ!!

 

  車を走り出させてすぐ、とてつもない痛みがまた腹の中で暴れ出す!!まるで、小人が腸の中で暴れているかのように!!コンビニに止める。しばらく休む。収まった。これだけの痛みに襲われているのに、体から出てくる気配がない。また走り出す。ぐわーっ!!また痛みがーっ!!もうわけがわからん!!

 

  睡魔にも襲われ、寝たまま交差点突入。むしろ痛みが出た方が安全とさえ思えるようになってきた。精神的にぼろぼろになってようやく帰宅。しばらくして、やはり真打ちが体から放出された。

 

  あー、釣りより腹痛の方が長い日記になったなー。