野球の練習試合 オールドルーキーまた初の・・・

  野球の練習試合。8時半集合。気温4度。野球のユニフォームは厚着が難しいので寒い。前日までのメールで、1番レフトでの先発の予定。お、ついに来ましたか。まあ、人も少ないしな。しかし、ここで結果を出せば、シーズンも起用の可能性が。

 

  監督「今日、ピッチャーで行きますよ。」

 

  は?ピッチャー?何それ?

 

  「練習試合だし、そんなエースをフルに投げさせてもあれなんで。」

 

  はあ、そうですか。まあ、いいけど。まあ、せいぜい長くても3イニングまでみたいだし。

 

部長 「だいぶ前から決めてたけど。」

 

  言ってよそれ。そしたらちょっとでもなんかやってきたのに。

 

  部長「言ったら午前6時からアップするでしょ。」

 

  それくらいやってやるよ。まったく。

 

  1番バッターでややどきどきしてたくらいなのに、なんなんだ、この展開は。アップして軽くキャッチボール。肩は別に問題ないけど、やっぱりストライク入るかどうかだろうなあ。

 

  監督「先発で行きます。」

 

  もう好きにしてくれ。どうせ、点取られたって俺の責任ではない。

 

  キャッチャー座らせての練習。ストレートが高めに浮く。おかしい。軽くキャッチボールしてる方が指にかかってボールが活きてた。適当に変化球も投げてみる。スライダー。「小手先だが、何となく曲がっている。」 得意のパームボール。「スライドしてる。」 カーブ。「?」 チェンジアップ。「ストレートより速い(笑」

 

  あかんわ。

 

  1回表、まっさらのマウンドに立つ。前厄のチーム最年長、ここに初登板の歴史を刻む!!

 

  マウンドから見るとまた違うんだよな、風景が。初球、ストレート。立て続けにストレートを投げ込む。ぼっこーん!!大飛球がレフトへ。あちゃー、いきなりそんなに捕らえられますか。やられた。しかし、思ったより伸びず、レフトがナイスキャッチ。よっしゃー!!高校球児OB相手に初アウトー!!

 

  続くバッター。ストレートで追いこんだ後、得意の(はずの)パームボール。高めにすっぽ抜けた。ふらふらと飛んで、ひょろひょろと落ちて・・・見逃し三振。ヨッシャー!!初三振!!

 

  最年長の快投に盛り上がる。しかし、突然ストライクが入らない。1球もストライクが入らず2人連続のフォアボール。セットポジションでさらに投げ方がよくわからない。迎えた5番バッター。ストレートがやっとストライクゾーンへ。バキーンと打たれたけど、フライ。俺が取って。無失点で切り抜ける。

 

  続く2回。ぼこーんと打たれ、変化球がワイルドピッチになりノーアウト3塁。あかん。行け、ストライクになれ!!バキン!!正面に痛烈な打球が!!1バウンドでキャッチ。3塁ランナーを形だけ牽制し、1塁に送球してアウト。あぶねー。よう取った。次のバッターはサード内野フライで2アウト。そして、最後はまた抜けたパームボールがいいところに落ちて見逃し三振。このピンチを無失点で切り抜ける。

 

  2回裏に初打席。ちなみに先発登板のため、打順は9番。変化球で追い込まれたけど、低めの球に食らいついて三遊間へ。ヒットかと思ったけど、ショートにさばかれアウト。くそー。

 

  3回表。フォアボールでランナーを出すも手を負傷した監督キャッチャーが盗塁を刺してくれる。しかし、置きに行ったカーブを見事に左中間に放り込まれランナー2塁。そして、次のバッターにショート、センター間にポテンヒット。2アウトだったためランナーは迷いなく走っておりついに失点。さらに次のバッターもライト前のポテンヒット・・・と思ったら、部長セカンドが背面キャッチしてくれて3アウト。ここでお役ご免。

 

  いやー、よかったよかった、なんとか投げきったよ。次の打席。ランナー1塁の状態。2ボール1ストライクからのストレートをレフト前にはじき返してヒット。いやー、気分がいいですなー。

 

  しかし、また難仕事が・・・。次の攻撃の回。審判に行けと・・・。むー、まあいいけど、これは相手チームにも影響するからな。実際に立ってみると、意外に難しい。どこがストライクゾーンなのか、ボールがどこを通ってるのか・・・。内角のストレート。外角に目線をあわせてて見にくかった。ボール。しかし、これは入ったか・・・。キャッチャーもちょっと不満そう。これで俺の精神バランスが崩れた。1アウト2,3塁。ここで打席は部長。ライト線への打球。はっ!!ちゃんと見てなかった。練習試合でライン引いてない!!残像を思い出す・・・。「ファール!!」 明らかに不満そうな部長。さらに2ストライクからの外角高め。ストライク。三振。だったかどうかは自信が無い。

 

  部長に厳しい判定を繰り返して、自分でもややへこみ気味。よく考えたら、あれをフェアと言っておけば俺の負けも無くなってたな。次の打席。きわどいコースで追い込まれる。低めのボールに食らいついて捕らえるが、サード正面のゴロでアウト。

 

  結局、0-1で負けた。初登板、1ヒットだが、やはりあの判定が自分なりに引きずっている・・。

 

  初登板の結果は、3回、被安打3、四球3、三振2、自責点1。ストライクが入るときは入るが、入らないとボール連発。まるでテニスのサーブみたいだった。高めに外れるのが多かった。それにキャッチボールより球が遅い。パームボールも高めに浮いて、カーブみたいだ。ストレートと同じ軌道で空振りを取るボールなのに・・・。でも、原因はわかった。ボールを後ろに引きすぎて、肩の力が弱いのでリリースポイントを思ったより前に持ってこれなかった。セットポジションの時にそれが顕著だった。次からは直せる自信がある。変化球もましにできる。

 

  しかし、公式戦となるとなー。ランナー背負ったときの牽制がさっぱりわからん。教えてもらったけど、細かい。グラブを止めたら肩を動かしちゃだめ。プレートを外したら投げなくていいけど、外さずに軸足を動かしたら絶対に投げないとだめ。そこまで頭まわらなくて1球も牽制投げなかった。バントの処理とかサインプレーも本当はあるしなあ。ベースカバーも。投げる以外にやることが多い。

 

  次もあると言われたけど、果たしてどんなもんか。まあ、結果に責任は持てん。筋肉痛だけど肩とか肘は問題ない。むしろ、指先が痛さレベルは上。しかし、楽しかった。野球やってるという感じがすごいした。投げれるならまた投げたい。