どきどき

  休むのが怖いんだけど、今日は振休。来週から地獄が始まる。釣りに行く。朝は奥さんが仕事なので、気が引けて出られなかった。子供を保育園に連れて行き、帰って家に。午前中は上げ潮なので川は流れが止まってる。前日、休む代わりに仕事を進めるために0時過ぎまで残業してて眠かったので昼寝。寝過ぎて14時。15時前に吉野川到着。南風が強くて荒れている。

 

  準備をしていると、軽のバンが来て、おじさんが降りてきて「魚おらんだろ。」のいきなりの殺人台詞。「いい情報を教えたる。釣れん。魚おらん。毎日3回来とるからすべてわかる。家帰って寝とる方がいい。」

  なんということだ。まあ、そんな気がしないでもなかったけど。「まぜ(南からの強い風のことらしい)がふいとるし、あの強い雨の後はゴミだらけで魚がおらんようなってしもうた。この風だったら北灘の方がええわ。セイゴやキビレは川筋だろ。」 「川筋ってなんですか?」 「へどろ。」

・・・・。ここでは南風はだめらしい。北灘行ってシーバス釣れるんだろうか?

 

  帰ってもしょうがないので、一応釣る。潮位は高い。下げている時間帯だけど、小潮のためほとんど流れてない。というか、風のせいで逆に上流側に流れてるくらい。ひょいひょいとルアー投げて探るけど無反応。んー、なんかいつもと違うことをせんと釣れる気がしないけど、何をしたらいいのか思い浮かばない。

 

  エソすら釣れんようになったらしい。エソもいつでも釣れるわけではないのか。しかし、可能性はそいつくらいしかない。ジグを遠投し、底まで落として探ってみる。

 

  がつん、ぐりぐりぐり・・。

 

  なんか、ごついのが来たぞ!!かなり力強い引きで引っ張られる。これは、先週ばらしたのと同じパターン。あのときはIP-26の脆弱でへたったフックが伸ばされてばれたけど、今回はジグの強力なアシストフックだ。かなり強気のやりとりをする。似ている。先週と同じだ。あのとき見られなかった姿を拝んでやる。

 

  ゆっくりとだが、右へ、左へ、沖へと持って行かれる。おかしい。魚の引きであれば、こんなに広範囲に移動することは経験にない。興奮しながら、しかし、段々嫌な予感。前回の釣りログでもらった○amikazeさんのコメントが頭をよぎる。「エイかもしれない。」

 

  抵抗は強いが、かなり寄せてきた。さあ・・・そろそろ・・・、うわっ、魚じゃない。また沖に走り出した。そして、次の瞬間

 

  どっぱーん

 

  うわーっ、飛んだー、エイが!!

 

  座布団みたいなのが飛んだ。やってしもうたー。すげージャンプ。しかし、テンション激下がり。へんにどきどきする。どうしたらええんじゃ。寄せても上げることできるんか。噂に聞く恐ろしい毒針をよけることができるんか?無理じゃ。こんな足場の悪いところであんなでかいエイから針を外すなんて。ああ、糸を切るにしてももうちょい寄せてから切らないと・・・。うわー、また飛んだ。ぶっつ。切れた・・・。足下に潜り込んだときにラインが根に引っかかってたみたい。

 

  ああ、先週のように針が外れた方が幸せだった。・あのエイはルアーをかけたままでどうなるんだろうか。

 

  この後、何の反応もなく終了。1時間半。また保育園にお迎えに。魚はどこー?