徳島大学病院循環器内科フォーラム2015 聴講

  会社ではよくさくらでいろんな勉強会や講演会に出席するけど、個人的に興味のない内容が多い。たまたま医療的な内容の講演会を見つけて自主的に申し込んで聞きに行った。

 

  欲を言えば、もっと医学的に詳しい内容が良かったのだけど、市民公開講座ということもあって、一般参加者にわかりやすい内容にまとめられていた。でも、最近の治療方法や薬の話などが聞けたので、まあ良かった。以下、自分なりのまとめ。間違えてるかもしれない。

 

  脳卒中の原因としては血管にプラークなどができて詰まるのと、心臓に原因があって血の塊が脳の血管に行ってしまうものがあり。特に心房細動によって血栓が発生するパターンが多く、重度の障害が残りやすい。心源性の場合は抗凝固薬での治療が中心。旧来ワーファリンが何十年も使われてきたけど、個人によって使う量を決めるのが難しい。近年アピキサパン等の新薬が出て、使い方や効果はとても改善されてるけど、費用が高い。ちなみにビタミンKを含む食品は抗凝固薬の効果を弱めるので控えないといけない。(納豆とか)

 

  薬以外の治療方法としてアブレーションあり。不整な電気信号が肺静脈で発生することが心房細動の原因となることが多いが、心筋をカテーテルの先から高周波で焼いて不整な電気信号を伝えないようにして、根治を目指す。実際にアブレーション治療をした人の体験談もあって興味深かった。

 

  一度心臓疾患を煩ったり、重度の不整脈を抱えてて、平常時も血圧が下がって気を失ってしまうような場合、植え込み型除細動器を適用する治療がある。ペースメーカに除細動器の機能を足したような物。

 

  心肺蘇生のガイドラインが2010年に変わってる。従来は呼吸確認→人工呼吸→胸骨圧迫という手順だったのが、胸骨圧迫→呼吸確認→人工呼吸という優先順位になってる。人口呼吸は無理にしなくても良い。とにかく胸骨圧迫。深さは5cm以上(以前は3~5cm)。また、回数は確実に1分間100回以上すること。とにかく疑わしきは胸骨圧迫。

 

以上