迷走サーブ

先週、壁打ちでサーブの練習して、自分から見て左側に打つコツを掴んだ気がして、それを確かな物にしたくて、また会社帰りに壁で練習。しかし、迷走に迷走を重ねる。

 

今まで、肘は両肩の延長線上にあって、インパクトまでその形だと思ってた。でも、ここの解説の5枚目6枚目の写真を見ると、肘が両肩の延長線上より先行している。サンプラスのサーブでも同じような形になってる。野球で例えると、外野手の遠投の形が俺の思ってたサーブ。球持ちの良い顔の前でリリースするピッチャーの投げ方が本当のサーブ。

http://news.tennis365.net/lesson/animation/m_federer08.html#fliptop

 

が、うまくいかない。なんていうか、ばらばら。テイクバックの仕方、目標とする肘の使い方、足のステップの仕方、膝の曲げ方、伸ばし方、体の向きや旋回の角度、そして、それらの動作のタイミング。全てが壊れた。打っても打っても、どれも正解で、どれも間違いな気がする。うまく打てても、なぜ打てるのかわからない。うまく打てないと、なぜ打てないのかわからない。

 

今まで何度となくあこがれ挑戦し、そして諦めたサンプラスのサーブ。

http://thefishbowlnetwork.com/blog/wp-content/uploads/2014/01/sampras-serve1.jpg

なぜこんなに後ろを向いた状態からワイドにサービスエースが取れるのか?インパクトの時でさえ、体はクローズド気味。テイクバック完了時から体は160度くらい旋回しているという。なぜこんな体勢からワイドに打てるのか?

 

 

日が沈み、コートを照らす照明のもらい火の中、1時間サーブを打ち続ける。そして、やっと最後に形を見つけた。NHKの奇跡のレッスンで、サーブは動きが複雑なので、上半身と下半身を別々に練習するという場面があったのを思い出した。試しに体を真横に向けたまま、腕だけで打ってみた。

 

打てる。下半身を使わず、上体も回さず、腕だけで打っても打てる。肘を先行させて回内動作で飛ばせる。背中寄りにも打てる。これだよ、これ。正面を向くことなく、狙ったワイドに打てる。下半身を使い出すとまたいつものサーブに戻ってしまう。左肩の後ろに壁があるイメージで体を止めて、ラケットを走らせて打てる。ラケットは左から右に振って、打った後は打球面は右を向いてるけど、ボールは左に飛ぶ。しかも体は正面を向ききってない。

http://news.tennis365.net/lesson/animation/m_federer08.html#fliptop

ここの解説の9番目の写真みたいに。できてると思う。あくまで自分のイメージだけど。

 

上から下に押さえつけるのではなく、左から右にはたく感じ。今まで苦労してたコースに、驚くほどスピンがかかって思った以上に角度がついて飛んでいく。スピンサーブは下から上にはたく感じ。

 

肘やラケットが思ったような使い方ができることを優先して、徐々に上半身、下半身を使って勢いをつけてみる。さすがにサンプラスみたいなダイナミックな体の使い方はできない。体の動きに肘がついて来れない。難しい。

 

足のステップはやめようと思う。少なくとも今までステップの仕方は、どうしてもオープンスタンスになって体が正面を向きすぎる。スクウェアに構えて、右足を左足に引き寄せるようにしたら体の開きが抑えられてまだまし。ただ、ステップした方が勢いつくし手打ちも防げるのだけど、トスを上げるのが下手で同じフォームで打てないことが多い。ステップしなくても、さんざん練習して疲れた状態でも勢いあるボールが打てたし。

 

しかし、来週の試合で使えるのか?本当にどこに飛ぶのか、どれほどのスピードがあるのか、思ったようなフォームで打てるのか、全然わからない。