肘 やはり骨、筋肉には異常なし。でも軟骨がおかしい。

肘が痛くなってやく1ヶ月半。改善はしてたけど先週テニスの試合やってまた悪化。それはまずかったけど、治りが遅いのが気になって前回行った病院へ。

 

追加でレントゲンを撮ることも無く、まあ、また様子見でということで。屈曲110°→135°、進展-20°→-10°と改善はしているので、まあ、そうなるかな。もしねずみ(遊離軟骨)があったとしても敢えて取るほどの大きさでは無いとのこと。しかし、なぜ肘の曲げ伸ばしができないのか、なぜあちこち痛くなって症状が一定しなくなったのか。釈然としないまま。もし、ねずみ(遊離軟骨)を抱えていれば、さっさと手術したいし。

 

帰りの運転中、やはりもやもや感に我慢できず、ハンドルを切る。ネットで調べていたら、スポーツ整形を標榜している良さげなクリニックを見つけて気になっていたので、そこに向かった。

 

経緯を説明。別の病院に行ったことも。こういうのはお医者さんとして嫌なものではあると思うけど。とにかくレントゲン。左右とも取って見比べる。1ヶ月半経ってるけど、やはり骨には異常なし。前回の試合で際だって悪くなったことは無い模様。しかし、肘の曲げ伸ばしができないここまでできないのか理由は何かあると思われる。はっきりさせるならMRIを撮るべきだがどうするか聞かれた。骨に異常がないとなると、手術とか当然しないし、治療としては単に安静にするしかないことには変わらない。どうしようか。しかし、何が肘に起きているのか知りたくて来たわけで、ここは行くべきだろ。

 

MRIは別の病院で撮ることになるが、すぐに予約を取ってくれて、昼過ぎに撮りに行くことになった。しかし、その病院は片道40分。遠いな。なぜ、もっと近くで検査できないのかな?疑問を感じつつも、一日で検査して診察してくれるならまあいい。

 

MRIを撮る病院へ行って待つ。ふと見ると、さっきのクリニックの先生がスポーツ整形外来として週一でこの病院に来られている案内が貼ってあった。そういうつながりだったのか。前の患者さんが長引いて予約時間より30分後に検査開始。腰のヘルニアと手首の骨折で過去2回経験ある。15年ぶりくらいかな?肘が動かないように軽く拘束され、音がうるさいからと耳栓と音楽が流れるヘッドホンをつけさされた。

 

30分弱で検査終わり、MRI画像が保存されたCDを渡され、それを持ってクリニックに戻る。そのとき17時過ぎ。部活やってそうな子どもが何人か診察を待ってた。

 

で、MRIの結果、骨、筋肉、靱帯に異常なし。しかし、肘関節の中に水が貯まっているとのこと。肘関節の容量は小さくて、例えば膝の場合60cc位貯まると膝が曲がらなくなってくるけど、肘は10cc位で可動域に支障が出るとのこと。MRIでもはっきりわからないけど、軟骨を痛めたことで水が貯まり、曲げ伸ばしがきつくなってるのだろうとのこと。なので、治療としては安静にするしかない。痛みが無くなって曲げ伸ばしに支障が無くなるまでテニスや野球は控えるしかない。元に戻る期間としてははっきりしないけど、1~2ヶ月は見ておかないといけないらしい。いわゆる野球肘やテニス肘ではなかった。

 

骨の当たるところにねずみが挟まってるのじゃないかと思ってたけど、それどころか靱帯や筋肉にも異常ないし。ただ、軟骨の整復には時間かかるだろうな。腰のヘルニアの時は元のプレーができるまでに数ヶ月はかかった。

 

まあ、すっきりしましたよ。こういう診断が知りたかったんですよ。ここまでやってくれればと思ってMRIとかあるのを調べて先の病院に行ったのに、違うクリニックにかかってしまった。結局、先の病院の診断は当たってて、安静にするしかないという結論だったわけだけど、その確信を得たいがために、診察と薬代が重複し、MRIには7千円近い費用がかかり、今日一日で約1万円使ってしまった。んー、自分が納得したいためだけに使う費用として、少しクレバーではなかったかな・・・・。先の先生の言うことを聞いて、おとなしくしてれば良かったわけで、また悪い癖が出てしまった。

 

で、MRI画像が保存されたCDはくれた。最近のPACS(医療画像を保存、管理、診断するためのシステム)は撮影した結果を簡単にCDとかの出力できる。そして、大抵は一緒に画像のビューワが入っている。だからパソコンさえあれば、このCDだけで、DICOMビューワとか別途用意しなくても、画像を見ることができる。ちなみにDICOMは医療画像の統一フォーマット。どんなメーカのPACSでも普通はこのフォーマットに沿ってるので、メーカが変わっても画像を見ることができる。

 

CDの中を見ると、マニュアルまで入ってた。

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INDEX.HTMを開くとブラウザで画像が見えるようになってた。

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これはこれで簡単に見えていいけど、DICOM画像を見る方法としてはつまらない。DICOMらしい見方はDICOMビューワを使うべし。CD-ROMの中を探すと、それらしいアプリケーションがあったのでダブルクリック。そして、「フォルダを開く」機能があったので、DICOM画像が入っているフォルダを指定すると・・画像が開いた。

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DICOMビューワは大体どんな製品も操作方法は同じ。

 

DICOM画像上には名前や撮影情報が表示されてるけど、これは画像ではなく、DICOMヘッダーに書き込まれた情報なので、ビューワの機能で非表示にできる。

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MRIならではの機能でクロスリンク機能というのがある。複数のシリーズを関連づけて連動させて見ることができる。左上の輪切り画像以外には横に赤い線が入ってる。つまり、この赤い線の断面が左上の画像ですよという意味。

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他の画像を選んでみると、今度は縦の断面で見える。マウスのホイールを回転させると、赤い線とが移動し、連動してその断面が見える。

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ダブルクリックすると拡大。画像上で右クリックしたまま上下や左右に動かすと明度やコントラストの調整ができる。先生の思いのままに見ることができる。

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側面から撮った画像。下から蛇の頭みたいな形の白いのが前腕の骨。赤丸付近が骨が当たって痛いところだけど、この画像でも異常は見つからないらしい。予想ではこの付近の軟骨が痛んでる。

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肘を正面から撮った画像。向かって左が親指側。赤丸に靱帯や腱があるらしいけど、異常はない。らしい・・・。素人には当然わからない。

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ごちゃごちゃ触ってたら、色付きで見る機能があった。素人にはこちらがわかりやすい。赤くなってるのは水分。肘の上あたりに水が貯まってるのがわかる。

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MRIは条件を変えて、骨を明るく撮ったり、水分を明るく撮ったりする機能があるらしい。二つ上の画像は骨を白く撮ってるけど、水分を白く撮って色つきにしたのが下の画像。赤いのが水分がたまってるのを表している。

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昔、PACSの営業やったことがあって勉強してたので、久しぶりで面白かった。今にしてお思うと、ここらへんの機能は当たり前なわけで、それをさも便利なように先生や技師さんに語っていたのを思い出すと恥ずかしい・・・。

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しかし、肘はいつ治るのかな?