秋季シングルス オーバーヒート

秋冬シーズンの始まりのシングルスの試合。とは言え、まだ暑い。台風のせいで湿った空気が流れ込んでるとかで蒸し暑い。でも、やや強い風もあるので、体感はそれほどでも。雨が急に降ったりするかもしれないという感じ。

顔見知りの人たちに挨拶を適当にかわして、壁で練習。6,7,8月と登録クラブのシングルスで揉まれてきた。そして、ようやくきっかけを掴んだ。今日はその最初の試験。いい年こいて、今更ながら緊張する。

事前にドローを見てて、2回り目の試合のはずだったのが、棄権があって1試合目から入ることになってしまった。心の準備が・・・。

予選2回戦

相手は知らない人。なんか子供っぽいな。中学生かな?また強化コースとかのジュニアか?力試しにはちょうどいいな。3分練習で強いのがすぐわかったので、トスに勝ってサーブを選択。

風が強いのもあって、そこそこのサーブで開始。うぉー、ストロークが入るぜ!!普通にラリーができるぜ!!長いラリーからバックのスライスがコーナーに。相手の体勢が十分ではないことを見てネットにダッシュしてボレーとか決めちゃって、パーフェクトな展開のラブゲームでG1-0。いやー、強い相手にラリーして試合できると楽しいなー。しかし、これが実は落とし穴だった。

第2ゲーム。まだ調子の上がらない相手に40-30でブレークチャンス。(カウントはすべて自分から見た表記)

しかもセカンドサーブというところ。しかし、調子に乗ってしまい、フォアの逆クロスでミスを連発してしまい、G1-1。

第3ゲーム、第4ゲームとその傾向が続いて落としてG1-3。いつもの展開だな。

第5ゲーム。サーブ快調で40-0。ところが1発目のダブルフォールト。そしてフォアのミスで40-30。セカンドサーブとなり、ここでファースト並みのサーブを狙うも、風で微妙に揺れたトスにサーブがずれてダブルフォールト。

1回目のジュース。ゲームポイント。サーブ入って相手のレシーブがふらふらと上がる。そのチャンスボールをネット。サービスラインの中で、ネットより高い打点でネット。やってしまった・・・。

2回目のジュース。ここで至極のラリー。今までのように入れるだけではなく、振ってコース狙うボールの応酬。ドロップショットからロブボレーでスマッシュチャンス。これを決め損ない、逆にロブで後ろに戻され、またラリー。30回に及ぶラリーの末、相手のストロークがネット。

やったぜ・・・。しかし・・・、息が上がって戻らない。倒れそう。少し間を取るものの息も絶え絶え。せっかくのゲームポイントなのにダブルフォールト・・・。体のふんばりが効かなくなり、続けてフォアをミスってブレークされG1-4。

休んでサイドチェンジしても体が戻らない。なんかフラフラする。

第6ゲーム。フォアのミスが調整できてきた。フォアのウィナー3本あって、ブレーク成功。G2-4。たまたまではあるが、コースに行けばウィナーになる威力はある模様・・・。

第7ゲーム。苦しい・・。左右に振られると踏ん張りが効かず、スライスで逃げようにも小手先でミスしてしまう。15-40からサービスポイント2連発で追いついてジュースになるが粘れず。バックのスライスがサイドアウトでG2-5。

第8ゲーム。栄養ドリンクを飲むも、体のふらふらは治らず。レシーブの方が体が楽。ジュースに持ち込む。でも、結局ミス連発してG2-6。

第9ゲーム。ラリーは息が苦しいいので、サーブ&ボレー試みるも、サーブ入らず。セカンドも入らず。ダブルフォールト2本。苦し紛れネットプレーも通用せず。G2-7。

第10ゲーム。フェデラーばりのバックのショートクロスのパッシングショットを決め30-0とリード。しかし、やはりラリーになると足腰の粘りが効かず、小手先のバックでミスを連発。最後は浅くなったボールをウィナー決められG2-8で負け。

聞いたら中学3年だって。俺の子供と同い年にまた負けた。試合終わって休んでてもフラフラする。汗が止まらない。食べても飲んでも冷やしても治らない。20分くらいしてやっと歩けるようになった。

負けたな。あわよくば1勝2勝と思ってたけど、結局、いつものスコアで負けた。でも、その内容はいつもと違う。へんてこミスは少なく、ラリーも長かった。フォア側にスライス打たれたら、今まではキュウキュウしてたけど、今日はチャンスボールが来たと思えた。フォアのウィナー4本。フォアの質は今までの中で一番良かった。

序盤はミス多かったけど、後半戻せたことが良かった。今までは逆だった。技術が身についてきたのかもしれない。

でも、それが落とし穴だった。今までよりレベルの高いる状態で長い時間プレーすることは、これまた今まで一番体に負荷のかかる状態だった。久々のシングルスでいきなり息の上がるラリー。しょっぱなから繰り返すのはきつかった。そして、あのとどめとなる30本ラリーは、俺からすると陸上で最もきついと言われる400mや800m走に匹敵。全力で走りきれる限界を超えてしまった。その1本のプレーだけで、大して暑くもなく、汗もかいてないのに、熱中症のような状態になってしまった。

全体で考えたら、1ポイントのためにあんなに粘らず、さっさと切り上げておけば、最後までもうちょいマシに動けた気がする。

家に帰ってもフラフラして、頭がなんかちょっと痛い。まあ、相手は当然けろっとしてて、いかに俺が鍛えられてないかっていう・・・。すごい性能の良いタイヤやサスペンションを手に入れて、快調に走ってけど、脆弱なままのエンジンがオーバーヒートしたみたいな・・・。

普段、エアコンの効いた部屋で体の芯まで冷え切ってるからな。暑い暑いと言う人多いからしょうがないけど。

今年は時々ランニングで体鍛えてるつもりだが、ジョギングよりちょっと早い程度のペースなので、足をつる対策にはなってても、心肺機能は思ったほど上がってないのか。これからは強いランニングが必要だ。当然、強いラリーの練習をするのが一番いいんだけど。今はそういう環境がない。昔は全力ラリー30分とか普通だったけど。シングルスではさらに走らされるし。

とは言え、もう人生50年も見えてきた年頃、これから体力がそんなにつくわけもなく・・・。

フォアは良かったけど、それ以外がだめだった。

サーブ入らない。練習で良くても、本番で良くない。負けてるとサーブでどうにかしようとして無理して余計だめになる。1stの確率は55%。サービスポイントは5ポイント。体がおかしくなった後の2ゲームに限ると25%に落ちた。体勢が維持できなくて、頭が突っ込んでしまった。

セカンドになると入る確率が67%。ダブルフォールト5本。あほかお前は。全部フラットかスライスで打った方がまだましじゃないか。

バックもひどかった。低い打点はトップスピンで打てたのもあったけど、疲れた後、高い打点になるとトップスピンもスライスも入らなかった。後半はミスのほうが多かったと思う。フォアもバックも12本ずつミスがあったが、バックの方は初心者レベルのミスばっかり。特に高い打点の対策が必要です。

頭が回らなかったが、きつくなった後、ラケットをよく飛ぶピュアストライクかピュアドライブに変えればよかったと後から思った。

相手に取られたポイントの半分以上は凡ミスだった。家で動画見てみると、体がおかしくなった後も普通にやってるようには見える。本当に技術が身についてれば、少々体調おかしくても入るはずだ。まだまだ先は遠い。

良くなったと思うフォアも、改善したい点はまだまだ多い。遠い打点でもトップスピンで打ち返したり、チャンスボールを確実に決めたい。

サーブはもっと確率を上げて、ダブルフォールトは減らさないといけない。バックは全てダメ。ネットプレーはもっとダメ。やっとフォアが良くなってきたから、違うことに気を向けることができそう。

試合前は不安だったけど、ほぼ不安なく打つことができた。これでやっとスタートラインに立てたかな。