未踏の地でルアーを投げる

孤高のシーバスアングラー、俺。

人と交わらず、シーバスとも巡り会えず、1年以上過ぎる。

いい加減釣れなさすぎて、場所変えることにした。

もう一度鳴門に行きたい気持ちはあったけど、体がいう事聞かず、精神力も満たず。

で、いつもの吉野川より近い別の場所に行ってみた。

昔、下見をして釣りはできそうなことを確認してて、それから3年位して来ることとなった。

一応、釣り場紹介とかでは釣れると書いてた。

しかし、明らかにいつもより川幅は狭く、そして水深は浅い。

潮が下げ始める21時前くらいから開始。

当然のように誰もいない。

フローティングミノー一択だな。

人はいないが土手を走る車や照明があって明るい。

大潮なので潮位が高いが、流れはゆるやか。大潮でもこんなもんか。

つれねーな。いつものようにつれない。

しばらくしたら車が来た。

誰?何しに来たの?

遠くから見るが何をしてるのかわからない。

もしかして車上荒らし?だとしても怖くて近づけない。

とりあえず何事もないことを祈ってルアーを投げる。

「バララ」

ん?

あ、久々のPEラインぐしゃぐしゃトラブル。

はー、せっかく気合い入れて家でラインシステム組んでたのに。

風がそこそこあって、ほぼ下流向きに吹いてる。

南側に立ってたのだが、若干向かい風でルアーが投げにくく、糸ふけが出やすいのがトラブルの元。

あー、もう、老眼で糸結び直すのが辛い。

若い人にはわからんだろうなあ。俺もわからなかったが、なってみるとこういうことかと痛いほど思い知らされる。

しかし、つれねーなー。

なんか、遠いんだけど、車が曲がり角を曲がるとき照明が結構水面を照らしてるようで、これだと魚逃げちゃうんじゃないのかという思い。

あー寒い。だめだな。やっぱり冬は北側に立たないと寒くてかなわん。

もう一粘りして帰るか。

「ぶち」

あー、またぐしゃぐしゃ。しかも、ルアーが切れて飛んでった。

もう、リーダー結び直す気起きず、1時間半くらいで終わった。

車に戻る途中、あとから来る人を見た。

竿が見えた。釣り人みたい。良かった。もう片付けてるみたい。なんだろ?シーバスという感じではなかったかな。

今日はルアーを70回くらい投げた。

なぜ、回数がわかるかというと、

左前右と3回ずつ投げる。

場所を変えて8箇所で投げた。

最後の場所はルアー飛んでったので2回しか投げてない。

(3+3+3)×7+2+α=約70回。

んー、こんな浅いところにでかいシーバスいるのかな?

テトラみたいに居着きそうな場所無いし、ベイトになりそうな魚も何かわからんし。

産卵が終わったシーバスは川に入ってヒルを落とすという説を信じてルアーを投げてみたけど。

初めての場所で結果を出すのが遠い。釣れるのかどうかという疑念を抱きながらルアーを投げねばならん。

まあ、今までより近くて、足場も良い。釣れなくてもいつもよりダメージは少ない。

でも、北風がきついから、もう行かないかもしれない・・・。