市スポレク個人戦B級 すごない?

ソフトテニス個人戦の大会。翌日に硬式の大会があって出るかどうか悩みながらエントリーしてもらったけど、本戦ダイレクトの幸運を授かり、心置きなくプレーできる。別に出たいわけではなかったけど、別に断る理由はないし、子供も出るし、いろんな楽しみがあるでしょう。

市の大会でしかもレクリエーション的な感じなので、そんなガチな人は出てない。しかもB級。まあ、所属クラブが基本年配の人が多くてB、C級の集まりで、今日組む人も年配の人。正直なことを言えば物足りない。勝っても嬉しくないし、負けると事件な感じ。それなら1回戦負けでもA級だな。

 

2回戦

とは言え、初戦はすげー緊張する。大体、軟式の試合自体久しぶり。今年の3月にシングルス出たのと、去年の12月にB級の団体戦出ただけ。

俺第1シードなので、2回戦から。相手はどこかの中学校の先生ぽい。相手の人の初戦を見てて絶対勝てると思ってたけど、普段練習してなくて蓋を開けてみないとわからない怖さがある。しかも5ゲームマッチだからな。7ゲームでも短いと思うのに。5ゲームだとちょっと調子悪いとあっという間に持っていかれちゃうからな。様子見する暇はないけど無理してミスもできない。ちょっと難しい。

試合開始。ふわふわと上がってきたバックハイボレーを空振り。

空振り!!!

最悪だよ。昔から最初に触るネットプレーがその日の調子を決定づけると思ってるのだが、最悪の結果だよ。

でも、G3-0で勝った。特に問題なかった。B級とは言っても、硬式のB級とは比べようもないくらいレベルは下る。

 

3回戦

若者が相手。前衛が脱初心者程度という感じ。

G2-0。ポイントも2-0とリードして俺サーブ。

「ワンオール」

1-1?2-0だろ?審判は我が子と同じ学校の生徒が負け審。

「なんで1-1?2-0じゃないの?」

主審に聞いてみるがなんかもごもごしてて聞こえない。そしたら相手が「ダブルフォールトみたいです」

ダブルフォールト?そしたら副審が手あげてフォールトのサイン。むちゃくちゃ入ってただろ。どこ見てんだ?しかも俺が質問するともごもごするし。俺別に脅してないよ。相変わらず怪しいぜ、中学生審判は。ま、G3-0で勝ち。

 

準々決勝

中学生が相手。2回勝って来てるだけあって、当て感よくて、うまいこと面合わせてボール返してくる。第1ゲームにちょろちょろ返されてジュースになった。でも、それだけ。G3-0で勝ち。

 

準決勝

大学生が相手。ここやばい。ここまでも一応本気でやってたけど、ここから本当に本気でやる。

今日のドローを見るとき、予想ではここには中学生ペアが来ると思っていた。子供と同じ学校の3年生エース後衛。前衛は今俺奥さんがいるクラブにちょくちょく来る中学生。こいつもすげー球速い。朝の練習で一緒に入れてもらって打ったのだが、二人共バカバカ打ってきて、俺も結構ヒーヒー。「お前ら絶対A級だろ」て言ってた。

ところが、この大学生に3回戦で負けた。はっきり言うと後衛は大したことない。常にどんなときもロブしか打ってこない。サーブ以外はすべてロブ。そのロブもラケットに当てただけレベル。しかし、前衛がむちゃくちゃうまい。

前衛に全スキルを全振りしたような大学生ペアに対し、最初は気持ちよく打ち込んでいた中学生ペア。ところが大学生前衛にボカスカ止められて、途中から打てなくなってしまった。細かいコースの打ち分けをまだ覚えてないので、同じタイミングで止められてしまう。どこに打つにもこの前衛の存在にプレッシャーを受け、二人共相手が後ろにいるのにネットミスとかしてしまう。中学前衛は最初はネットにいたものの、もともと本職でないためボレーが決まらずフォローされたり、深いスマッシュも追えないため、ついにはダブル後衛となってしまった。その後、消耗戦となりタイブレークで押し切られてしまった。中学生ペアの親御さんも来てて見ていたのだが、誰もが、そして俺も絶対勝つと思ってたのに、悲壮感さえ漂う展開となって終わってしまった。まあ、中学生レベルでこれだけ動かれることはなかなかないからな。いい勉強になっただろう。これがソフトテニスの恐ろしく魅惑的なところ。

俺も普通ならそんなに悩まないのだが、組んでる人が球威のあるタイプではないし、ご年配なのでロブで振り回されると追いつけない恐れがある。勝負は俺がどこまでスマッシュを決めきれるか。

第1ゲーム。予想通り相手のロブロブ展開。長いラリーの中スマッシュチャンスをものにして3-1とリードしながら、3-2となり相手前衛レシーブ。ここで俺のサイドにぶつけてきて、情けなくラケットを弾かれてしまいジュース。やられたわー。ゲームポイントでいきなり打ってくるか?打ってこれるのか?自信あるんだろうな。しかし、なんとかこのゲームを取りきる。

第2ゲーム。さらにロブとスマッシュの応酬。もうきついわ。全球スマッシュを狙うなんてソフトテニス人生初めて。普通は横のステップをくりかえすが、この試合は常に前後にステップを刻み、少しでも甘ければ深く、さらには横に追いかけスマッシュをかます。しかし、そうそう決まらない。さすがに全然練習してないのにサービスラインより下がってスマッシュを打ち込むのは簡単ではない。そして相手も粘り強い。やることが限られてることが逆に割り切って押し通してくる。相手の前衛も全方位網張ってるし。

しかし、前衛レベルが同じなら、やはり勝負は後衛が強いうちの方が有利。スピードはないけど、いろんなコース、強弱の配球により相手前衛をかわす。相手は俺が常にスマッシュを狙ってるのがわかってるが、それが逆にプレッシャーを感じたのか、1球スマッシュ決めるごとにロブが浅くなるので、どんどん取りやすくなる。相手前衛はしまいにはベースラインまで下がってフォローしてくる。しかし、フォローしてきたボールを俺のジャンピングドロップボレー。

この試合、同じ大学生の出場している選手たちのギャラリーが集まりにぎやかな応援になっていた。当然俺ペアの応援じゃないけど、こちらも楽しい。

「すごない?」

「うますぎる」

ゲームが進んでいくと応援だけじゃなく、俺ペアのプレーにも楽しんでおられるよう。

結局このゲームもジュースの末取りきった。

しかし、あの後衛、ときどきコート上に正座するんだけど何やってるんだ?なんか拝んでるように見えるが。神様の方を向いて祈りを捧げているのか?

第3ゲーム。2-1から俺サーブを相手がネット。これでかい。そのまま取りきってG3-0で勝った。いやー、きつかった。まじきつかった。相手のロブが当てただけでドライブかかってないからスピード出なくて、頭越されてもペアの人が追いつけるのが救いだった。普通レベルの後衛だったらと思うほどもったいない相手だった。

 

勝戦

同じクラブの人が相手。先日、練習行ったときに対戦して負けた。後衛の人は別のクラブ。かなりのご年配だけど球は結構速いし、展開力はA級だ。

第1ゲーム。今日はすべてトスに勝ちサーブを取っている。強気のサーブだ。前回の対戦でお互いの力量がわかってるので、1ポイント目からビリビリしてる。B級とは思えない。今回は首尾よく先制。しかし、相変わらず触らせてくれない。サイド・ミドル・上と全てを閉めながら仕掛けに行かないといけないプレッシャーを常に感じる。

第2ゲーム。1ゲーム目取ってちょっと浮かれてたか、スマッシュはミスるわ、体の近くを通されるわであっさり取られてしまった。

第3ゲーム。全く気の抜けないラリー展開。お互いが攻める守るのぎりぎりの線でチャンスを伺う。単純にポーチに行くというのがない。ミドル、クロス、さらに角度のあるクロスと打ってこられるし、再度来たと思ったらヒュッと頭越されるし。あまり動き回ると自分のペアを振り回すことにもなるし。首尾よく1本、2本とボレー、スマッシュを取っても、決定打にならない。長いジュースの末、ここも取られてしまった。

第4ゲーム。ポーチに行ったらラケットも出せないほど鋭い角度のクロスショットを決められる。この試合も大学生ギャラリー大勢に観戦されてたが、すごい歓声が上がった。しかし、この後相手のミスが出て3-2。相手のアタックをぎりぎり止めてネット際に落とす。それを相手がまたギリギリ返すものの、ペアの頭超えロブが決まってG2-2で追いついた。

タイブレーク。ペチッと当たったボレーがコース良く決まって2-0とリード。フォールトと思ったサーブを適当に打ったら実は入ってて、アウトとなってしまったチョンボをしたものの、相手のスマッシュをフォローで逆ポイントにして5-1。

「すごない?」

「なんで取れんの?」

もう一息。ところが、わずかでも油断したと思う。じわじわと追いつかれる。5-3。6-1もしくは6-2にしたかった。この後6-3、6-4、6-5。ペアのナイスミドルショット。これで決まったと思って足が一瞬止まったところに相手のやや甘い返球を見逃し、次のボールをペアがミス。6-6。あー、辛い。

俺サーブ。ここでいつも落としてるので、すごく嫌な予感。まず後衛側。ややスピードを落としスピンを掛けてフォア側へ。そしたら相手が引っ掛け気味になってレシーブが浮いた。バックハンドのハイボレーを逆クロスに決めて7-6。

マッチポイント。もう難しいことしない。ほどほどサーブを入れ、ネットに詰めて勝負。ペアのボールが浅くなった。相手後衛がサイドにアタックに来る。必死こいて取りに行く。が、アタックがネット。8-6。

 

勝った。タイブレークは自分のサーブの番で全得点できた。あれほどなめきっていたB級で本気振り絞って勝った。嬉しい。

とても嬉しい

相手の人、70手前とか言ってたな。すごすぎだろ。俺70であんなボール打てないよ。生きてるかどうかわからない。

ギャラリーも多かったし楽しかった。中学生から

今日の賞状と景品。青い方が優勝賞品。なんかいかにもソフトテニスぽいなー。黄色い方は決勝の相手の同じクラブの人がくれた順優勝商品。子供にやってくれって。ありがとうございます。

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A級の試合見てたんだけど、ちらっと日本一の選手がいるとか聞こえてきて、調べてみたら、かつて日本ランキング5位とか6位とかとんでもない人がいた。同時期、あの中堀・高川組の次とか。すごすぎだろ。普通、全日本レベルに行かないと見られないよ。知り合いに聞いたら同じ高校の後輩に当たるらしい。インハイかインカレ優勝だって。ま、かぶってないから知らないけど。俺が卒業した後にすごい強豪校になったから俺とは関係ない。

しかし、すごいわー。サーブ、レシーブの1球目の重さ、鋭さ、コースの厳しさが段違い。俺がだめなのはサーブ、レシーブが甘いところ。今日の試合もとりあえず入ればいいというレベルだった。

そして、今日散々苦しんだ細かいコースの打ち分けを、とんでもない剛球で打ち込んでくる。もう、職人だね。紫綬褒章とかあげてもいいと思う。

 

あー、もう全力出しすぎて、体がたがた。坐骨神経痛に加え、試合後には両足つって困った。5ゲームマッチ5試合でしょ。ほんと、ランニング、筋トレやってても、全然足りないということ。昔は7ゲームマッチを7試合とかだったのにね。

またしばらく軟式はお休み・・。