阿波シティマラソン初参加 悪夢再び

世間は東京マラソンに話題が行っているが、俺は阿波シティマラソンに初参加。

初めてなので要領がよくわからない。ちょっと遠いので早めに出発。途中、2回コンビニにより、体の中のものを出し切ろうとしたが出ず。その都度食料を買い足していく。走るための栄養としておにぎり食べるが、飲み物は一口つけるだけ。走る途中絶対トイレには行かないため。

駐車場に近づくにつれ山道となるが、ところどころにコース案内の立て札。結構な坂道だぞ。ここを自分の足で走るのか?特に混雑せず、スタッフの案内に従い車を停め、送迎バスにて会場へ。

人が集まると自然と緊張感が高まるな。

 

受付済ませ、建物の中の更衣室へ。しかし、どう準備したらいいのか悩む。朝寒かったが、快晴無風で薄着でも行けそうな気がする。でも日陰は寒い。それと手荷物に何が預けられるのかがわからない。結局、着替えずに出て、手荷物の受付で聞いてみたら、受付時に渡された袋に入るものだけとのこと。あまり大きくない。でかいバッグで来たので、全部入れられない。

結局、財布とか貴重品と上着1枚を預け、他の荷物は建物内に放置。盗まれないか間違えて持っていかれないかは信じるしかない。

服装は上下とも防寒用のアンダーを着たが、その上は半袖短パン。そしてお遍路の白衣を着る。日向は暖かいので、余裕で待ってられた。

 

お、ゲストランナー市橋有里さん発見。「ゆり」さんだと思っていたが、実は「あり」さんであることを今日知った。写真撮ってほしかったけど恥ずかしくて言えなかった。

 

オープニングイベントも程なく始まりスタートを迎える。このスタート前の静かな緊張感がなんとも言えず心地よい。

 

そしてスタート。努めてペースを抑えているつもりだが、時計のペースを見ると6分/kmを超えている。速い。緩やかに登り坂が続いているのにいつもより速すぎる。結構きつい上り坂。コースマップを見てたのでわかっていた。眉山や山寺への道で練習してたので、そこまでのきつさは感じないが、5kmまで続くのでやはりきつい。しかも上りだけじゃなく下りもある。しかし、そこを6分台/kmで進んでいく。やはり周りに人がいると引っ張られてしまう。まあ、行けるなら行けって感じ。

実は俺、上りは速いんじゃないかと密かに思っていた。短距離型だし筋トレもしてるからさ。でも、普通に沢山の人に追い抜かれて、普通に遅かった。

あれ?テニスのお知り合いじゃない?しかし確信が持てない。ちょっと前に出て見てみたいが、上りで足がきつい。ああ、離されていく。さようなら。

5km通過時で32分弱。このきつい上りで普段の練習並のタイム。やばいかも。上りきった後、一気に1ikmほど下り降りる。ここでは重力に任せて足を止めず落ちていく。足に力を入れずただ落ちていく。どんどん人を追い抜いていく。

 

やっと普通に走れるぜ。と、思ったらまた坂道。全然平地がないぞ。日々練習していたのが意味ないな。上りは歩幅を小さく足をあまり上げず競歩のように、下りは重力落下に任せる。坂道練習で見つけた走りで進んでいく。

 

あ、やべ、熊谷寺通り過ぎた。挨拶しなければ。ご真言を唱える。白衣着ているからな。それくらいしないと。

 

10km。時計見たとき1時間行ってなくて、初めて1時間切れると思ってダッシュ

12km。心配した足切りは全く問題無しで1時間10分くらい。

あれ?高校の同級生じゃね?と思った人がいたけど、確信なく無視。

 

やばい。快調。普段一人で練習してるから緩めがちだけど、実は俺はこれだけ出せるんだなって思った。

沿道にはスタッフや地元の人が応援してくれて励みになる。人がいるところはカッコつけたくて頑張ってしまう。

トイレは心配なし。スタート直前にトイレ行ったし、水分は取ってない。給水も1回目は飛ばした。お腹も大丈夫。

 

さ、最後の6km。スタート直後に乗り越えた山道。山道と行っても、眉山みたいに山に登る道じゃないので、そこまできつくはない。ただ、最初に駆け下りた1kmが今度は「壁」として立ちはだかる。きついと思っていたが、この写真よりもっときつくなる。

さすがに10km以上走ってきてこの坂はきつい。おしりからハムストリング、ふくらはぎと足の後ろ側がぴりぴりする。走ってるとは言えないが、頑張って競歩スタイルで上がっていく。

 

やっとこさ上がりきった。残り5kmは駆け下りるのみ。この難関コースで自己最高記録が出せそうだ。足は死にかけているが、重力落下走行でぶっちぎってやる!!

 

と、思った矢先、悪夢が蘇る。

左膝関節が痛い。山を登りきって下り坂に入ると、着地の衝撃が響いて走るどころか歩くのもきついという状況に。中盤頃から少し感じていたのだが、一気に悪化してしまった。

とくしまマラソンを思い出す。序盤から右足首が痛かったのが、かばいながら走っていたら左膝も痛くなり、20km以上その状態で進む羽目に。走っても歩いている人に抜かれる。完走したものの寿命を削ってしまった。

 

下りより着地の衝撃が少ない上りのほうが楽。下りになると何度も立ち止まり、歩き、少し走りみたいな感じ。立ち止まった方が逆に痛みが増す。残り3kmくらいは特にきつくなり平地でも歩くのがやっと。

上りで追い抜いた人にどんどん抜かされていく。くそー、足さえ痛くなければ一気に引き離せてたのに・・・。

いや、これも実力。最後まで走りきれない足しかなかったということ。

 

どうにかこうにかで一人寂しくゴール。

2時間20分台。結局、4年前の吉野川リバーサイドの2時間17分より遅くなってしまった。まあ、この激渋コースを考えれば、そうなって当たり前だったんだけど。クリフトン7で良かったな。ワークマンランニングシューズだともっと速く、でももっと早く足が死んでたに違いない。

 

 

普段の練習並みのペースで走れたのは予想以上だった。やっぱり周りに人がいると引っ張られるな。

ただ、中盤までのペースを考えるともったいなかったという思いが強い。でも、それがやっぱりオーバーペースで足に疲労が来て故障した原因だったのだろう。練習ではそんなペースで走ってなかったし足が耐えられなかった。でも20kmくらい持ってほしかった。

やっぱりあれかな。認めたくないが重力落下走法がまずかったかな。力入れずに走ってたから膝に響いちゃったかな。行きの下りで5分/km切ってたの後で知って、未知の境地だった。ずっと上り下りの繰り返しだったから、予想以上に負担が来てたのかもしれない。

ずっと6分台/kmで来てたのが残り5kmで8分や9分になってしまった。下りだし同じようなペースが刻めれば10分近く短縮できたはずだった。

 

残念。また負けたって感じ。とくしまマラソン吉野川リバーサイド、そして今回の阿波シティと満足に最後まで足が動いて走りきれたことがない。平地のコースならハーフで2時間切れるんじゃないかと思う結果だったけど、やっぱり負けた感の方が強い。走るならハーフマラソンが限界かな。もし今日がフルマラソンなら間違いなく棄権だった。ハーフで最後まで走れないとはなあ。

帰りもきつかった。足が痛いのが治まらず。送迎バスの降りたところから自分の車までがまた上り坂。へこへこ歩いていくのがまじきつかった。

 

ただ帰るのがもったいなくて、買ってきたもの。

 

送迎バス乗る前に買い物。

 

阿波市は蘭の名産地。出店があって買ってきた。パフィオペディラムというらしい。からしたミニカトレアの代わりに買ってきた。花持ってうろうろしてると入賞したのかと思われそうで落ち着かなかった。

 

いっちょかーささみ。良質タンパク質が摂れるとかでプロラグビー選手も食べてるとか。しかし、この1個だけで560円もするとか、とても日常的に食べられる値段ではない。

 

これでまた一つ目標としていたイベントが終わった。これのために結構週末時間使ったからな。しばらくは走ることは考えなくてすむ。足は多分、ひどいことにはならないと思う。フルマラソンに向かうかどうかはまだしばらくわからない。