お客さんを集めての勉強会。主催はあるお客さんだが、講師を務めるのはうちの会社だ。この日のために本社に依頼をかけて、いろいろ調整して、この日を迎えた。なんと、本社のスペシャリストに加えて、僕まで講師役に。とはいえ、本社の人の詳しい話の後に、システムで運用すればこうなりますよと言う、本来の目的とはちょっと外れた話題。なので、持ち時間は20分あったが、その前の話が1時間以上あって、お客も疲れてるだろうし、数分で追わせるつもりでいた。
さて、勉強会が始まって、僕も興味深く本社の人の話を聞いていた。お客の方をたまに見ると、やや停滞している雰囲気。寝てる人もいる。まあ、それもしょうがないな。
しかし、本社の人の様子がややおかしくなってきた。お客の反応が悪いせいか、なんか焦ってるというか、困惑しているというか。すると、この女、いきなり話を切り上げ「それでは私の話は終わって、次は・・・」と来やがった。プログラムではデモ機を使った実演があるのに、セッティングしたデモ機を全く使わず終えている。は?デモ機は?とひそひそ聞いてみたら「やらない」だと。70分しゃべる予定が40分で終わった。30分も余らした!!
無理矢理引き継がされた俺。まじかよ、こいつ。会場の後ろに控えてた営業が俺にサインを送っている。手を広げている。「引き延ばせ。」
俺の持ち時間は20分。しかし、俺の頭の中では5分のつもりだった。無理矢理組み込まれた内容であまり乗り気じゃなかったし。しかし、今目の前に突きつけられた現実は、40分しゃべれと言う現実。無理。そんなに時間あったら、フルプレゼンができる。明らかに今日の演目と異なる内容を延々とやる気はない。が、5分で終わらせるわけにはいかない。しょうもない言葉で、自分のどうでもいい経歴とかしゃべり、本題の内容以上に関係のない話をする。20分。これが一番引き延ばせて、内容が間延びしない限界だった。
本来70分の予定が50分で終わった。質疑応答で20分あったが、何も出てこず、トータルで40分早く終わった。おのれ・・・。今思えば、俺が内容とか無視ししてもっとしゃべればよかったかもしれない。しかし、この女・・・。逃げるな!!本社の椅子に座って、それ専門でやってんだろ。本気でやれ。反応が無いくらいで逃げんなよ。受けの悪いプレゼンなんて日常茶飯事なんだよ!!自慢じゃねーけどな!!やることやって結果悪いのはしょうがないと思うが、途中で逃げたら何のフォローもない。フィギュアスケートでミスしたから途中で諦める選手を誰が認めるか?遠いところから来たお客もいるんだぞ。使わなかったデモ機だって輸送するのにいくらかかると思ってるのか。情けねー。