まさかの超外道

  釣り行くぜー。しかし、今週末の朝マズメの時間帯、上げ潮のため、川は流れが止る。鳴門は干潮となるためタイミングが悪い。土曜の夜はテニスの予定なので、金曜、会社終わった後に寝ずに強行。場所は鳴門へー。

 

  誰もいないぜー。海は静かだ。風もほとんど無い。空を見上げると星が綺麗だ。月は出てない。オリオン座や北斗七星が鮮やかに見える。さあ釣るぞ。満潮から下げ三分くらいまでやって、だめなら流れは止ってるが潮位が高くなる吉野川に移動して、朝マズメを狙ってみる予定。

 

  12cmくらいのミノーで探ってく。明かりは無いので、白い系統の色で。反応が無いので、さらに目立つように大きいルアーにしてみる。しかし、反応はやはり無い。やっぱりマズメ時じゃないと難しいのかなー。ベイトらしき気配は感じるんだけど。引き潮で流れが当たる場所と見込んで来たんだけどなー。徐々に場所を変えて行く。

 

  明かりは無いけど海は静か。結構ルアーが見切られてるのかな?色をナチュラル系に変えてみようか。どうせ釣れんけどな。それにしても星が綺麗やのー。流れ星も見えるわ。そういえば、前、NASA人工衛星が落ちるというとき、東から西に向かって、すごく長い尾を引く流れ星が見えたけど、あれは人工衛星じゃなかったのかな?時間帯も結構あってたんだけど。ま、気のせいか。

 

  ・・・・。む?・・・・。うぉ!!なんかきてるぞ!!

 

  これはでかい!!ドラグがじりじり鳴り、リールを巻くことができん。よっしゃ来たー!!久々のシーバス!!久々の大物!!

 

  足場が岩場の少々高いところで、ずり上げる場所が見つからない。やっぱりウェーディングの時もネットがあった方が安心だな。どうしよう、あっちか?こっちか?おっと、えら洗いさせないためにロッドを下げてると、底に岩とかにラインが引っかかるかもしれん。底から上げんとな。迷ってるうちにいつの間にか大分近寄ってきた。しかし、シーバスの割にエラ洗いが無いな。

 

  さあ、さあ!!寄ってきたよ!!ここからはさらに慎重にな!!ライトを照らす。ん・・・・?なんだ、この体高の高い魚は・・・?シーバスじゃない?メッキアジ?いや、チヌか?しょうがない、結局岩場から降りて海に入り、ラインを持ってずり上げできるところまで歩く。よっしゃ、ゲットー。そして、釣れたのは・・・。

 

  ま、まさか・・・・、これは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鯛!!

image

 

 

 

  まじかよ。

 

  鯛だよ、鯛。鳴門鯛がショアラインシャイナーSL-14 FG シャイナーに食ってきたよ。まあ、スレだけどな。でも、びっくりした。しばらく呆然。すげーなー、鳴門は。陸からルアーが投げて鯛が釣れてしまうとは。フックが頭から背中にかけて食い込んでる。キープだな。絞め方わからない。とりあえず血抜きだけは。シーバスと同じように背骨上側にあると思われる神経を切ろうとするけど、エラからはナイフが入りそうにない。目の後ろを一応突いてみる。でも、動いてる。

 

  さて、シーバスは?シーバス釣らないとな、やっぱりシーバスアングラーとしては。しかし、おとなしめの色に当たってきたということは、やっぱりこの暗闇でもルアーが見切られてると思った方がいいかな。小さいルアー、ナチュラルカラーで探り直していく。しかし、反応は無い。時折、水面でベイトの動きが見える。単なるボラはねじゃなく、大きな音がすることもある。でも、ルアーに反応は出ずじまい。撤収・・・。何も釣れない場合は、吉野川で太刀魚を狙うつもりだったが、当然、一家族分のおかずはゲットしたので、そのまま帰宅。

 

  image

 

  改めてサイズを測ると50cm届くかどうかという感じ。明るいところで見ると、改めて立派な鯛であることに感動。すげーなー、おい。こんなのがルアーで釣れるってよ。恐るべし鳴門。内臓だけ取って就寝・・・。

 

  うちの奥さん、朝、冷蔵庫を開けてみたら鯛丸ごと1匹出てきてびっくり。養殖の鯛が逃げ出したんじゃないかとか失礼なことを言いやがる。養殖の鯛は尾びれの先が丸くなるらしいが、この鯛はそんなことはない。夕方、実家に行って、出刃包丁とか借りて捌く。格闘途中、釣りから帰ってきた父親。この大物を見てびっくり。捌き方を教えてもらいながら刺身にしていく。

 

  うまいい!!

 

  うまいぞ、鳴門鯛の刺身。 チヌと見た目は似てるのに、この身の質の違いはなんだろうな?チヌはなんかがさがさした感じなんだけど。血抜きしたとかの問題じゃないよな。ご飯を食べるかのように刺身ばかり食べる子供達。ころす。