第十堰 釣れるまで帰らない

  3ヶ月以上、シーバスさんに会ってない。釣れない日記を書き続けているところ、あるお方から第十堰に行けというアドバイスをいただいた。雨で増水して水が堰の上から落ちてくるくらいになれば100%釣れるとまで言われる1級ポイント。でも、そうそう週末にタイミングが合わない。が、今回は合った。金曜の夜から土曜の朝にかけて豪雨となった。本当は土曜の朝に行こうと思ったけど、疲労が溜まり体が動かず、チャンスを逃したかと思った。下見に行こうとしたけど、家族の都合により行けず。とりあえず、行ってみて、だめなら他の場所に移動しようと思って土曜の夜に出発。

 

  現場に着くと、川がゴーゴー音を立てている。暗くてわかりにくいが近寄って目をこらすと、どうやら水が落ちてるっぽい。先行者もいるようだ。よし、行こう。

 

  まず、釣りができる足場を探すのに苦労する。消波ブロック上で、なるべく平行なところはと・・・、あれかな、あれでいいかな?あまりライトを水面に照らしたくないけど、命がかかるし・・。しかし、見つけた足場に行くまでのブロックが斜めになってるので、一苦労。

 

  うぉっと!!

 

  滑ってころんだ(泣。膝と手首打った。危うく水のなかに落ちるところだった。下手に手を使って渡ろうとすると危ないな・・・。

 

  さてと。満潮から下げ始めのタイミング。水がすごい濁ってる。ルアー見えるのかな?投げたルアーはかなり下流に流されながら戻ってくる。川では大きめと思われる12cmサイズで目立つ色のルアーから始める。しかし、あかんのう。いつもなら足場を変えて探っていくけど、ここではそうはいかない。ルアーローテーションと時間をおくことでシーバスがかかるのを期待する。

 

  ルアー見えとんかのう?せめて月が出てくれればなあ。と思ったら、曇りの隙間から月が顔をのぞかせる。サイレントアサシン99Fのチャートバックで探り出すと・・・・、ブリブリッと言う反応有り!!来たよ!!

 

  しかし!!

 

  ラインテンションが緩く、水面で暴れられた時にバレる・・・。くそー・・・、サイズがちっさかったな。もっと早くテンションかけるべきだった・・。

 

  シーバスがいるのは間違いないようだ。がんばるぞ。その後、ぽつぽつとアングラーがやってきて、ルアーを投げ始めた。しかし、その後、一切反応無し。あかんのー、この濁りでいつも釣れてんのかな?川だから下げ潮だろうと思って、そのタイミングで来たけど、堰の下ってもしかしてそんなのあまり関係ないのかな?夜明け付近は上げ潮だけど、その方が稚鮎とかが溜まりやすいのでは?

 

  そんな疑問を感じ始めた俺。よし、決めた。今晩は車の中で寝て、夜明けにもう一度チャレンジしよう。増水のタイミングはそうない。今日は釣れるまで帰らんぞ。PEラインがもつれてぐしゃったところで一旦車に引き上げ。この時点で1時半。寝る。しかし、車の中に蚊が入り込んでいる!!結局、寝たのか寝てないのかわからないまま時が過ぎ、3時半に起床・・・。んー・・・、まだ夜明け前だと思うんだけど、なんか明るい気がするな・・・。

 

  先行者一人・・・。こんどは水面がかなり下がっている。干潮からちょっと過ぎたあたりだ。これから満ち始める。さあてと、何から投げようか。濁りがまだある。大きさは、色は・・・。考えつつ、いろいろ試してみる。やっぱりルアーは上げ潮でも下流側に流れて戻ってくる。

 

  ぼつぼつとアングラーが増え始めた。やっぱりみんな釣れるとわかって来てるのだろうか。しばらくすると、遠くから歩いてきたアングラーが俺の10mと離れてない下流側に入った。おいおい・・・・、あんた、そこだと俺のルアーが余裕で正面に入ってしまうだろうが。周りは全然余裕有るのに、なんでそんな近くに入るんじゃ・・・。これくらい常識なのか?

 

  彼は下流側ばかり探ってるので重なることは無い。しかし、しばらく続けていたけど、やはりどうにも釣りにくくて、結局俺が上流側に場所を変えた。まったくよ、本当に。なんで俺が足場を変えないかんのじゃ。どうか彼が釣れませんように。どうにか足のおける足場を見つけて再開。しかし、これが功を奏した。

 

  ぐぐっぶるぶるっ。

 

  来ましたよー!!(喜。今度も軽い。余裕で巻いてこれる。しかし、元気に暴れ回ってる。今度はしっかり乗ってるようだ。バシャバシャと暴れられながら寄せてきて、そのまま抜き上げてゲットー!!ショアラインシャイナーZのレッドヘッドでゲットー!!

 

  やっぱり小さいなー。手で胴体が鷲掴みできる。30数cmてとこかな。げっ!!スレじゃないか!!しかもフックが目の近くにささっている。うわちゃー。慎重に外すけど、眼球がやや飛び出し気味・・・。どうしよう。持ち帰ろうか・・・。しばらく悩んでリリース。なんとかこの後生き残ってくれる方に賭けて・・・。

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  この後、どんどん明るくなり、それにつれて人もどんどん多くなってきた。ざっと見て狭いポイントに10人以上はいる。みんながんがんルアー投げる。俺も投げる。しかし、釣れん。俺は6時頃に納竿。結局、この1匹だけ。でもいいです。やっと今年6匹目のシーバスと会えた。嬉しい。フックの掛かり方が心に引っかかってるけど。他には俺の上流側にいた人がやや良いサイズの1匹。そして、俺を押しのけたアングラーの連れが、俺が空けたところに入って1匹かけてたけど、ばらしたのを見た。

 

  リバーシーバス人生初!!と思ってたけど、よく考えたら、まだ東京にいたときに多摩川の丸子橋の堰付近で釣ったことがあったのを思い出した。あの頃はわけもわからず通ってたけど、やっぱり釣れたのは雨が降った後だけだったな。

 

  やっと1級ポイントで釣れた。17個のルアーを駆使して。俺の腕でも何とか・・・。ただ、やっぱり人が多いのがちょっとなー。釣れる場所より人のいない場所を選んでしまうのがデフォルトの俺。次はいつ行けるだろうか。消波ブロックの上よりウェーダー履いてやりたいなあ。