野球の試合 最年長記録更新

野球の試合。今シーズン開幕。本当は出るのをやめようかと思ったけど、やや人が足りない気味だったのと、来週再来週と出られない可能性が高いので参加した。冬の間、1月に右肘を痛めて何もできないこともあったけど、素振りも何にもせず。まだ肘に不安を抱えているので、テーピングを施して、伸び切って肘の骨が当たらないように固定。

去年はテニスの試合に多めに出たり、出られると思ったらチームが負けてたりして、出た試合が少なかったけど、左打ちで結果が出始めた。打率は3割超え、と思ったら、チーム公式成績では.286だったけど、それでも自己最高成績。

日当たり良い晴天。しかし、冷たい東風が吹く。体が冷えて怪我しそうなのを見越して、ほぼ真冬仕様の装い。今日は9番レフトで先発出場。

2回表、相手の攻撃。1アウト2塁。守備練習もしてない状態でフライ打球が飛んできた。きたよー、きたよー・・・。なんか伸びるようで伸びない・・・。しかし、足が止まってしまった。顔の前で捕るはずが、無理やり手を前に出してしゃがんでキャッチ。今年初プレーを微妙にこなす。しかし、その後ヒット打たれて0-1。でも、裏の攻撃で味方が同点に追いつく。

3回裏、先頭で俺。調べたことはないけど、感覚的に先頭で出るときが一番打っている。多分、サイン見る必要がなく集中できるから。相手はスリークォーター気味。基本的に内角は絶対攻められるが、外から入ってくる変化球がポイントとなる気がする。初球見逃しストライク。2球目低め変化球ボール。3球目。内角打ちに行ったらボテボテのファーストゴロだけどファール。4球目は外角低めぎりぎりボールで救われる。5球目、外から入るスライダー。狙ってたので打ちに行くが、低めに外れていく。右手一本でヘッドを残してうまく当てられたが、低く弾むゴロ打球はサード正面。自慢の快足で内野安打と行きたいところだが、前進されてたので余裕でアウト。

ベンチに戻ったら若者が、もう少しためてバットを払えばカットで逃げられると教えてくれた。カットかー。野球部員ではない故、そんな高度な技、頭の片隅にもなかった。しかし、無理にフェアグラウンドに入れよとせず、しっかり振り切れば自然とファールになるボールだとは思った。

同点のまま回は進むが押され気味。うちのピッチャーは簡単に追い込むものの、そこから相手に粘られ出塁されてしまう。時にはエラーもあって足を引っ張るが、最後の一線を踏みこたえる。

痛烈な大飛球がレフト線に飛んできて背走。相変わらず走ると目線がガタガタ揺れてボールが見えない。全力で追いかけて手を伸ばすも届かず。しかし、ファールだった。助かった・・・。

センターに痛烈なライナー。まあ、捕るだろ、と思ったらまさかのバンザイジャンプ。フォローのため転がるボールを追いかける俺。草野球ゆえのボールデッドで2塁打。無駄な全力疾走だった・・・。

5回裏、1アウトランナーなし。前の打順には同じ会社の人。オッサン二人のうち、どっちか塁に出て、上に回そうと言ってたが、その人は初球打ってゴロアウト。で、俺。
相手はピッチャーが変わって、普通のオーバースローで、やはりスライダーを投げてきている。初球、甘めのボール見逃してストライク。2球目。内角気味のストレート。

パコーン。

ピッチャーの横を抜けていくも、セカンド正面。余裕のゴロアウト。うおー。第1打席といい、難しいボールを捉えてはいるものの打球が弱い上に守備正面。この回も無得点。


6回表。ノーアウトから痛烈な打球がサードの頭上を超える。全力で走っても追いつかず、2塁打となってしまう。くそー、ライン際に強い打球が来ると思ってたのに、この時、若干詰められてなかった。ノーアウト2塁の大ピンチ。が、このピンチもピッチャーが踏みこたえる。サードゴロでランナーを動かせず1アウト。これが大きかった。この後も内野フライ、ゴロでしのぎ無失点。

7回表。レフトフライ。今度は足止めず、正面向かず、軽快に捕った。2アウトから内野安打、盗塁でピンチを迎えるもピッチャー抑える。

6番から。もし、9番の俺に回る時は勝負を決める打席だろう。回ってこい。俺に回ってこい。

願いが通じたのか、6番のバンザイジャンプがヒットで出塁。さらに7番、タイムリー打ってたキャッチャーもヒットで1,2塁。ここまで堅い内野守備に阻まれてたが、その網を破ったチャンス。8番同じ会社の人。サインはバント。初球でばっちり決まる。1アウト2,3塁。そして、俺。まさに勝負の打席。

相手タイムでマウンドに集まる。もしかしたら満塁策だろうか?いや、押し出しのリスクもあるし、9番の俺をやすやすと歩かせないだろう。いろいろ考えてたら審判の人が話しかけてきた。

「あのピッチャー、コントロールええから、初球から行ったらええよ」

審判がそんなこと言っていいのか?思わぬところでペースを微妙に乱される。キャッチャー構える。

「ボール4つね!!」

ボール4つ?何それ?敬遠か?いや、座ってるな。バックホームしろってことか。野球用語は未だにわからん。

初球。たしかに、狙ったボールならいったろうか。低めのストレートに狙いを定める。しかし、来たのは思ったより高め。見逃してストライク。ちょっと見逃すにはもったいなかった。2球目、内角低め外れてボール。3球目、外角低めストレート。これも外れて余裕で見逃し。

「ストラーイク!!」

・・・・。ん?え?ストライク?ストライクって言った、今?やべー、よくわからんが、外角低めは今日は取られている。1ボール2ストライク。4球目。内角ストレート、と思って体が反応するがそ、こから曲がり落ちる。足元にに外れるところバット動いたけど止める。

「ボール。」

危ない、危ない。スイング取られなくて良かった。2ボール2ストライク。さあ、ここからだ。決めてやる。俺が決めてやる。このチームで野球を始めた当初、左打ちでサヨナラの場面を迎えたことがあったけど、あの時はバットに当たる気がしなくて、変化球に力ないスイングで三振した。しかし、今日は違う。ボールは見えてるし、振れば当たる。相手は前進守備だ。バットに当たれば俺の勝ちだ。

5球目。内角ストレート。高い。両腕を体に引き寄せ体を回転。

「ボコン」

鈍い音を立てた打球はライナーと呼ぶには弱い弾道でセンター前にぽとりと落ちる。まさかのセンター頃を防ぐため1塁へ全力疾走。ベースを踏んでサヨナラヒット達成!!

2-1で勝ち。普通の守備位置だったら、もしかしてセカンドに取られてたかもしれないが、よく難しいボールを捉えることができた。やりました。最年長サヨナラヒット達成(と思われる)。

まあ、同じ会社の人のバントが決まった時点で9割方決まってたな。最後に俺がバットで当てただけ。あれが1アウト1,2塁だったらいろいろ考えることが多くて難しかった。当然、連打で出た二人もすごかったし、ここまで最小失点で切り抜けたバッテリーもすごかった。

次は盗塁だな。去年1個もできなかった。今年は絶対走る。