吉兆

なんと、3週連続で釣りへ。またしばらく行けなくなりそうな今後の予定。それに最近釣りに行って釣れないと、釣りたいという気持ちが蘇ってきた。

で、金曜日の夜、20時頃家を出る。ここ数年は、この時期は日中の方が干満差が大きくて、強い日差しで川の水が濁るので、夜明けに行ってた。でも、満潮が7時位。暑いので8時位までしか体が持たず、潮が動く前に終わってしまう。直近2回とも朝行って釣れてないので、夜に行くことにした。夜でも1m位干満差あるから大丈夫でしょう。ということで吉野川へ。

全然だめじゃん。

東風が強くて、下げ潮なのに全然動いてない。ルアーがまっすぐ戻ってくる。家出るときは全然風吹いてなかったのに。日が暮れると海から風が吹くというやつか?この時期は夜に釣ってると蚊がうっとうしくてしょうがないのだが、その心配は無用。風が強くて蚊が飛べる状況ではない。それくらい強い。まあ、そのおかげで蒸し暑さも紛れたが。

水は極めてクリア。ライトを照らすと透き通ってるのがよく見える。

きついなー、これ。とりあえず12cmのルアー投げ始める。数投目。

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びっくりした。何かが来ていると思った瞬間、ビビってタモを出そうと思ったが、すぐ抜き出せた。で、久々のシーバスと思ったらソイ。かなり久しぶり。本当に食べようと思ってアタックしてきたのだろうか?体の半分くらいのルアーなんだけど。フックがめにささっておりキープ。

まあ、これは魚の活性が上がっている状況かもしれない。と気を取り直し再開するも、その後は何も起きない。相変わらずの強風と止水で絶望感が頭の中を占拠する。こんな風とわかってたら来なかったのに。朝のほうがましだったかな。でも、この澄み切った水だとだめだろうな。それとも日が上がって下りの流れが強くなると濁るのだろうか。

やることはやってるつもりだが、いつ帰るかということばかり考えている。もうええかな。

その刹那。わずかな竿先の変化に反射的にアワセを入れる。

バシャバシャバシャ

突然のエラ洗いに頭の中真っ白。無意識に体全体で引きに対して反応。何度もエラ洗いを食らうがしのぐ。寄りはすれど、体力があるので抵抗は強い。下に潜られいつ切られてもおかしくない。少しでもしのぐために、テトラの先に出る。足場が低くて波に足が洗われるがそれどころでない。必死で腕を伸ばし、根を交わすために竿先を先に伸ばし、下への突っ込みに耐える。

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いやー、テンション上がった。仕事は当然マイナステンションばかりだし、テニスだって心から楽しいと思えることがない。やはり、シーバスが釣れたとき、鱸と呼べるサイズが釣れたときがテンション劇上がり。緊張から開放され、手が震えるわ。家で測ったら65cmくらい。いやー、久しぶり。この時期、ここで釣れるにしてもいいサイズ。そして、またエリア10Evoが活躍。

これは吉兆ですな。土曜日に子供の中学最後の吹奏楽コンクールがあるのだが、吉兆ですな。かつて、平清盛が熊野参拝に行く途中、船の中に鱸が飛び込んできて、それは良いことが起きる兆しとのことで、その後の平氏が繁栄したという逸話がある。これは吉兆に違いない。

久しぶりにさばいたらミスりまくったが、洗いにして食べた。無事コンクールで好結果を出せた息子も喜んで食べた。アラもまだ残ってる。しばらくは幸せな気分で過ごせそう。