根性

  日中、ルアー三個なくしたけど、打ちひしがれている暇はない。夜、まるてるを風呂に入れた後、鳴門へ出発。前回もそうだけど、夜明け前から朝マズメに釣りをするのが人気、というか良くあるパターン。だけど、時合が悪すぎると思って、夜中に行くことにした。きっとそっちの方が人が少ないし。

 

  お気に入りのポイントに到着。今日は北西の風がゴーゴー吹いて・・・たが、夜になるとほとんどおさまっている・・・。しかし、ほどよく波はあるし、悪くない状況だと思って、ルアーを投げて行く。ひととおり場所を変えて探っていくけど反応が無い。

  びびっと突然の反応あり!!しかし、すぐにおとなしくなる。何だ?ルアーが戻ってきた。ゴミか?なんだこの丸いのは・・・。ふぐ。小さいふぐが丸丸膨らんでスレでかかっている。さようなら。反応無いまま1往復して時計を見る。むー。どうしようか。よし、場所を変えよう。

 

  というわけでライフジャケットととウェーダーを脱いで車に乗って移動。別のお気に入りポイントに到着。なんか、さっきより凪になった気がするな。さっきの場所もここも人はいない。全部俺のもの。しかし、釣れないことには意味が無い。いや、でも、釣れなくても好きなこと一通りできるから、釣れなくてもまだ納得できる。人がいっぱいいたら身動きできないから、試したいことができないまま終わっちゃうからな。

 

  しかし、釣れんのー。かなりこまめにルアーや場所を変えて探るけど、反応が無い。それに加えて新しいPEラインのG-SOUL WX-8に数河行きを使う。ガイドに絡んでキャスト切れしないように、少しでも異変を感じたらリールやガイド周りをチェック。とりあえずキャスト切れ無く投げ続けられる。しかし、しばしばガイドに絡んで困る。

 

  しかし、釣れんのー。月明かりが明るい。久しぶりだな、月夜の釣りは。月明かりで影がはっきりわかる。波もあまりない。潮が明らかに引いてきた。潮は動いてるはず。んー、感じは悪くないと思うんだけど。ナチュラルカラーのミノーを使っても、見切られているかもしれない。レンジを下げて、動きを抑えるためにシンキングペンシルを使ってみようか。どれにしようか・・・。バリスティックミノー、ドリフトペンシル・・・、これにしよう、ハニートラップ95。サイズが小さくて、色はナチュラルカラー。こいつを投げてやや沈めて時々ストップさせながらゆっくり巻いてくる。

 

  ぶるぶる・・・。む?ぐぐぐ・・・。お、お、おお、来た!!なんかかかったよ!!すぐにばしゃばしゃと水面で暴れた。まだ沖の方だ。シーバスに間違いない。肉太い暴れ方をしている。最近バラしまくってるので慎重にやりとりする。寄ってきた。また水面で暴れた。ゆっくりと確実に引き寄せて・・・あら、いつの間にすごい近づいてた。ロッドの先のすぐ近くで暴れている。これだから夜はな。そのままゴロタ石の上に引きずり上げる。

 

  やったー!!今月やっとシーバスゲットー!!Photo 12月 24, 1 28 28ちっさいなー。45cmくらいだな。その割には元気に暴れて楽しませてくれた。根性と執念でつり上げたって感じ。フローティングミノーで釣れず、動きを抑えたシンキングペンシルだから釣れたのか、それとも単にルアーの近くを通っただけなのかわからないけど、

 

  こいつはリリースしよう。持ち帰るなら最低60cm以上だ。さてと、2匹目を出せるかどうかだな。引き続きハニートラップを投げ続ける。しかし、ここで悲劇が!!全くガイド絡みなどの予兆を感じなかったのに、キャストした瞬間、何の抵抗感もなく、しかし変な音がしてルアーが飛んでいく。でも、ロッドに全く重みを感じない。ああ、キャスト切れ。はっきりガイドに絡んでいる感触は無かったのに。切れた部分を見たら、PEじゃなく、リーダーが切れている。PEを編み込んだ部分だけリーダーが残っている。なんだこれ?なんでこんな所から切れるんだ?意味がわからん。シーバスゲットルアー、即ロスト。

 

  そのあと、キャストアウェイを巻いてリーダーも組んでいるスプールに交換して再開。こいつはキャスト切れの心配をほとんど感じず投げられる。でも、シーバスの反応はもう得られなかった。

 

  1匹だけだったけど、うれしい。粘った甲斐あった。それに単純なミノーのただ巻きじゃなく、新しい使い方で釣れた。家買ったら朝5時。途中で眠くて眠くて、一度コンビニに入ってパン買って、食べながら運転してぎりぎりたどり着いた。気合いだ。気合い。