ついにこの日がやってきました。「最後まで残った空海の道ウォーク」。23回目を迎えるウォーキングイベント。十一番札所藤井寺から十二番札所焼山寺までの15kmの歩き遍路道を500人が参加して歩く。
かねてからどこか少しくらい歩いて行かないとなあ、と思っていた。片道数時間。普通なら1日で往復はできないけど、このイベントはゴール地点の鍋岩からバスで出発地点まで送ってくれる。手書きで6:30出発と書いているのは、自宅を出るのがという意味。井戸寺に8時集合。出発は8時半。
「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」と言われるように、徳島で最も厳しい遍路ころがしの山道。十番切幡寺から藤井寺までの平地コース(「四国三郎をまたぐ空海の道ウォーク」)も有り、こちらはのんびりと3~4時間で終わるので、正直後悔の念あり。でもこの日のためにシューズ、リュックサック、金剛杖を買い、一番から二番を往復するというプチ歩き遍路で練習もした。
6時半に家を出て、飯尾敷地小学校が臨時駐車場として使わせてもらい、藤井寺へ歩いていく。
再びやってきました藤井寺。決して広いとはいえない境内に500人が集合。ほとんどがリタイア世代付近の方々。中には小学生とか連れた家族もいたけど、ほんとごくわずか。若いカップルとか皆無。スタッフとして同行する人たちは若いけど。ちなみに、スタッフは看護師さんとか、消防・警察の方々も参加されて、その数はイベント参加者とほぼ同じとのこと。これはまた大変なイベントだ。
事前の説明とご住職のお話をいただく。今、外国人のお遍路がとても増えてるからだそうで、「ウォーク」と名づけられたことに先見の明を感じるとのこと。
そして出発。狭い登山道のため、なかなか先に進まない。
入り口では八十八ヶ所の各御本尊とお大師様を集めて祀っているミニお遍路道がある。
へんろころがし1/6。どういう意味?
なんかどんどん登っていってる・・・。これが遍路ころがしか・・。
平坦なところでも道が細く、渋滞してる。思ったほど参加者がばらけない。
ところどころに花が咲いているのに癒され歩を進めていく。
所々にお地蔵様が置かれていて、「九十四丁」のように書かれている。なんだろう、これ?
あとから調べたらこれは舟形丁石というものらしい。焼山寺までの残りの距離を教えてくれるもので、丁は約109m。なので、この時点で残り10km以上。表面が削れて何を書いてるのかわからないものも多かったが、なんと江戸時代から置かれていると言うもの。
気がついたら最初のチェックポイント長戸庵に到着。9時50分頃。休憩せずに辿り着いた。弘法大師様もここで休憩したらしい。足を痛めたご老人に加持を施してあげたとのこと。
一応お経を読んで休憩して出発。まだまだ序盤だ。
気がつけば随分高いところまで来たみたい。
ふと見上げれば山深いことを感じさせられる。
長い遍路道ではあるが、平坦で歩きやすい道は多い。
しかし、気がつくと一気に下っている。そして、柳水庵直前にある建物。
実はこれが元々の柳水庵らしい。たまたま居合わせたおじさんが説明してくれてた。
この木の根元から水が流れててたらしい。
そのすぐ先に第2のチェックポイント柳水庵到着。11時過ぎ。
ここで飴湯が振るまわれていた。ここまで約6.4km。いやー、飴湯が体に染みる。3時間位かかったか。ここでおにぎりを食べて英気を養う。長戸庵もそうだったけどトイレが渋滞。特に女性方は行列ができて大変そう。ちなみに大きい方はここまで来ないとできない。