柳水庵で30分くらい休憩して再び出発。
なんか知らぬ間に妙にきつい上り道になっている。道も細く、平坦でもなくなって奥さんもきつそうだ。人はばらけてきたものの、やはり道が細いために渋滞して、先行する人を抜いたり、後ろから追いついかれた人に譲ったり。
1時間弱ほど歩いて、ちょっと何処かで腰を下ろそうかと思った矢先。
いきなり一本杉庵(浄蓮庵)に到着。12時半ごろ。
大きな杉の木を背にしたお大師様が迎えてくれる。
ここでも冷たいお茶をふるまってくれた。
千手観音像が祀られてた。ありがたい・・・。
実はここがこの遍路道最高地点745mで焼山寺の700mより高い。あまりおなかすいてなかったけど、今後の道中を考えて、ウィダーインゼリーみたいなのを1個消費。
焼山寺に向かって出発。
どんどん下っていく。足が辛い。一体どこまで下っていくのかというくらい下っていく。12年前に参加したというお遍路さんも「こんなに下ったかなあ?」と言うくらい下っていく。途中、随分遠くに眺められる山を見て、「あの山の向こうだった気がする」と言われる。ほんと?
最も下った地点に到着。13時頃。この山の向こう?そんなわけないでしょ。
下りで足をやや痛めた奥さん。少し休憩して出発。ちなみに、スタッフの説明によると、この正面の山の尾根の向こう側とのこと。まじかよ。焼山寺まで1時間らしい。ほんとかよ。
日向は暑いけど、川のある山林にあると一気に涼しくなる。
そうか、これは何番目の遍路ころがしの道かを教えてくれてたのか。ここで6/6。つまり、焼山寺へのファイナルアタックですな。
この先に本当に何かあるのか?
この時、こんな道はまだ優しい方だとは気づかなかった。「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)~」。自作の遍路歌で足を進めていく。
人一人通る幅の道とは言えない道を歩いていく。
勾配がきつく、少しでも足を引っ掛けられそうなところを探しながら登っていく。
途中、薬師如来に見守られ、
ついに難所を乗り越える。
舟形丁石に刻まれた数字は四丁。途中で残りの距離を示してることに気づいてたので、もう本当にすぐそこに近づいてることを感じていた。
あれ、そうじゃない?
いよいよです。あと本堂まで464mの表示。
様々な仏様に迎えられ
最後の石段を登って・・・。
ついに到着焼山寺!!14時20分頃。ここでも冷たいお茶をいただく。
あまりのんびりできない。なぜなら、ここで15時をすぎると、強制的にバスに乗らされて帰ることになる。ゴールはここではない。少々慌てながらも、納経済ませ御朱印貰って14:50にお寺を後にする。さすがにお経読んでる時に涙ぐんできたよ。