2017 最後まで残った空海の道ウォーク 山道コース 遙かなるお遍路の歴史 その3 焼山寺~鍋岩

その2からの続き

 

さあ、焼山寺を出発だ。バスのりばでは時間前だけど数十人の列。もう諦めて帰るらしい。しかし、ここで帰るわけにはいかない。衛門三郎に会いに行くんだ!!ほぼ最後尾になっていると思われ、疲れてるけど自然と足が早まる。

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何度か車道を横切っていく。

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残りの道中は下りのみ。

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シャガの花

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あれじゃない?

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約30分、15時半頃、杖杉庵に到着。伝説では、お金持ちの衛門三郎。日頃から非道な振る舞い多く、それをたしなめるために托鉢に訪れたお大師様。何日も訪れるが、心改めることなく、最後には鉄鉢を叩き割って追い返した。すると、息子たちが次々と亡くなってしまう事態に。流石に後悔した衛門三郎は許しを請うためにお大師様を追いかけ八十八ヶ所巡りの旅に出る。ところがいつまで経ってもお大師様に追いつけない。二十回も回っても追いつけない。そこで、逆に回ることでようやく巡り会えたのが杖杉庵の建つこの地。ここで許しをいただいた後、力尽きて息を引き取ったと言う。

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当然ここでも納経する。

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さあ、後はゴールを目指すのみ。

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急な下り道もあり、奥さんの歩みが遅くなる。

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昔は病気が治ることを祈願して歩いてる人が途中力尽きて、道中で亡くなるということも度々あったらしい。

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ゴール直前の橋から

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そして・・・

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本当にゴール!!鍋岩に16時位。

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帰りはバスで。30分以上かかって神山から山を北側に迂回して帰る。鴨島駅とか鴨島病院とか小学校とかよってくれる。これが無ければ参加できなかった。

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最後までサポートしていただいたスタッフの方々。おもてなしや、一緒に山道を歩いて見守っていただいた。最後まで笑顔絶やさす対応してくれた。役所の人はとんでもない休日出勤であると思われる。感謝の念しかございません。俺の職場では春に地域住民を呼んでお祭りするけど、そのスタッフとして職員が駆り出されるが、俺とかすげー嫌々やってるのにな。

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いただいた記念品。温泉の無料券まである。

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8時半に出発して、ゴールが16時。まさかの7時間半。休憩に加え各所で納経をしていたため、ほぼフルに時間を使い切ってしまった。やっぱり大変な一日だった。参加費1500円と、これだけでいいの?というくらいの思い。

 

山道で涼しかったけど、歩いてると結構暑くて薄着でも汗かいた。でも、天気良くて助かった。500mlのペットボトルの水2本持っていったけど、お茶のおもてなしもあったので1本消費ですんだ。奥さんは2本だけど。食料はおにぎり1個以外は、カロリーメイトみたいなカロリーバーを少しとウィダーインゼリーみたいなのを1個。途中で、2~3個の男梅。今年一番の暑さだったようで、平地コースは暑さで苦しんだかもしれない。

 

山道は厳しかった。体力ある人はランニングシューズでもいけるだろうけど、距離が相当長いため、山道用のシューズが無難。俺はトレイルランニングシューズで行ったが奥さんはトレッキングシューズ。普段歩き慣れてなくて足の指の付け根が痛くなったらしいがなんとかもって、トレッキングシューズで良かったと思う。下りのほうが足への衝撃があるので、ミッドカット以上で足首を固定して、足の爪先が当たらないようにしないといけない。それと底がある程度固くないと、凸凹の区間が疲れる。靴ずれ対策として足の裏にテーピング貼って、小指には絆創膏を貼って、厚手に靴下履いてたが、靴ずれせずにすんだ。

 

杖は是非あったほうが良い。金剛杖はお大師様の化身。常にお大師様と一緒にという意味の同行二人ではあるが、思いっきり登山道具として活用。一体どれほど分散されているかわからないが、確実に足の負担を減らしてくれている。山登りな人たちは登山用に2本持っている人が多かったが、お遍路さんの中にも金剛杖+棒きれという人も多かった。また、金剛杖のカバーについてる鈴が杖をつくたびにリンリンと鳴り、それが一定のリズムを奏でて足がよく進んだ。

 

本当素晴らしいイベントに参加できたと思う。そして、奥さんと最後まで歩き通せたことが本当に良かった。そして、これが八十八ヶ所の1つの道中でしか無いという事実も思い知らされた。ああ、またどこかで歩ければいいなあと思わせてくれたイベントだった。

 

しかし、なぜだろう。やっぱり大麻山のほうが苦しいイメージがあるのは・・・。