垂直じゃない

試合から一晩過ぎて、改めて逃した勝ち星を悔やむ。せめて人並みのサーブが打ててれば、もっとリードして余裕のある状態だったはず。もっとまともなバックが打ててれば、マッチポイントの場面でも攻めることができたはず。時間をおいて、ようやく冷静に振り返ることができた。試合してるときは常に息が上がった状態でカウントは間違えるし、頭回らなくて融通が利いてない。

 

サーブは膝曲げてためを作るまでは良かったが、上に伸びる途中で打ってた。むしろ地面を蹴って体が伸びた後にインパクトするくらいじゃないといけないのに。スピンをかけよう、強く打とうという気持ちが逆に力の入らない打ち方になってた。スピンかけようとしてもかすってるし、強いサーブを打とうとしてもコントロールできないし。あれだけ練習で下半身を使うことを意識してたのに、全くできてなかった。ステップして下半身を使いやすくするつもりが、意味の無いジャンプを繰り返し、体は伸びきって全く強く振ることができなかった。

 

シングルスなので、息が上がった状態でずっとプレーしてたせいもあるかもしれないけど、改めて練習しないといけない。

 

バックもひどかった。一時機にせず打ってたはずなのに、昨日は何だったんだろう。冷静に考えたら、振り切れる打点は狭くなるけど、緊急避難的に厚めのグリップにして打つことだってできたし、スライスをもっと使ったり、極端なことを言えば当てるだけでもロブで深く打つだけでも良かった。頭が回らず、スピンで打つことばかり固執してもったいないことをした。

 

YouTubeでバックハンドの打ち方をうろうろ眺めてたら、フェデラーとバブリンカの比較の動画が見つかった。

https://www.youtube.com/watch?v=kiRTzZ5cJPI

 

はっと思ったのはインパクトの瞬間の面の角度。一般的に地面に垂直に当てるというのが多く、ソフトテニスやってるときからずっとそう思ってた。が、その動画の説明ではバブリンカは77度、フェデラーは72度という解説をしてた。へー、結構傾いてるな。もちろん絶対垂直だと思ってるわけではないけど、80度を越えてるとは。

 

そう考えると打ち方も少しイメージが違ってくる。垂直だと思ってたのだけど、そうするとどうもボールを後ろから前に押すイメージが強く、スピンをかけるにはラケットは平行のままで下から上に振り上げる感じ。だけど、どうしても面の上にボールが乗っかりすぎて、イメージしたとおりにスピンがかからない。

 

でも、面をちょっと伏せ気味でも良いと思うと、良い意味でボールを擦って打てそうな機がする。下から上のスイングは変わらないけど、それはボールを前に飛ばすためで、スピンは回外の動きでかける。これだと薄いグリップで打つイメージが持てる。薄いグリップで持ってるのに、厚いグリップの打ち方をしてたような気がしてたので。

 

他のフェデラーのバックハンドの動画を見てると、常に面の角度が前に傾いてるわけではない。先の動画の説明も「?」な感じは否めない。ただ、強打するときほどその傾向があるような気がする。そりゃ低い打点や、練習でリラックスしてゆっくり打つときとかそんな面の角度で打ったら下に飛ぶよな。

 

フォアもバックも卓球でドライブの強打を打つイメージの方が合う。調子良かったフォアも何気なく素振りすると面がやや傾いている。ソフトテニスは後ろから前に強く当てるイメージだった。

今までソフトテニスの延長な感じでやってたけど、A級で勝とうと思えば、全然違う打ち方が必要なんだな。きっと。