理論は後付

先日の試合で勉強したことを復習するべく壁打ちへ。

だめだー、壁相手にすらフォアがうまく打てない。先月教えてもらった頭上テイクバックに加え、鳥の羽グリップで打つものの、上手く行ったり行かなかったり。打てば打つほど、かすってネットを超えなくなる。なぜ!?

バックは完成した。試合でも壁でも打てる。もう心配ない。

フォアは諦めてサーブを練習する。先日の試合でコーチのサーブを受けたが、すごく速くてキレキレで飛んできた。不思議なのは、全然力入れておらずかる~く振ってるのに、キレキレで飛んでくること。なぜ!?僕が全力振り絞って打つサーブより見た目で明らかに速い。鈴木貴男の動画見ても、かる~く打ってるのにすごい伸びてるもんな。

何が違うのか?力?いやー、そういうことじゃない気がする。なにか間違えている気がする。ソフトテニスで打つサーブの方が速い気がする。

しかし、1点だけ気をつけたら速くなった。それは肘を高くテイクバックして、それを維持して打つこと。高くと言っても両肩の延長線上だけど。

スマッシュの練習するときにたまたま気づいて、サーブでも同じようにしたらうまくいった。そういえば、最近は無理して速く打とうとして、肘が落ちて、肘を90度より小さい角度まで曲がってた。野球で言えば内野手投げ。いつのまにこんな事になった?軟式のときはこんな肘の使い方してなかった。

外野手が遠投する要領で肘を使ったら良くなった。スピード出るし、コースも狙いやすくなった。ワイドに狙うスライスとか打ちやすい。スピンもよくかかるようになった。壁相手だけど、復活の手応え。

で、またフォアの練習。打てねー。おかしいよな。グリップはウエスタングリップ。それより厚いグリップの選手でも、かすらず厚い当たりで打ちまくってる。俺がこのグリップで打てないはずがないのだ。

ふと、気がついた。フォロースルーで肘が体の前に来るまでしっかり振ること。単純だが、これで前に押せる力が大きくなったと思う。かすりまくってるときは、肘が体についたままでフォロースルーしてた。小手先でしか押せないので、面がボールの上にかぶって、すっぽ抜けアウトとかネットしまくってた。

なんで、こんなことになった?

軟式のときはこんなことになってない。

硬式のボールの重さにいつの間にか腕が縮こまったのか?

飛びすぎる高反発なボールにいつの間にか振りが小さくなったのか?

先日、構えが遅くて詰まってるって言われたが、この動きのことを指摘されてたのかもしれない。肘が体にくっついたままで、詰まったように見えてるのかも。インパクトは肘をひきつけてるけど、その後肩から先が前に出て、肘も前に出てフォロースルー。これを忘れないように。

んー、これで大丈夫かな?もう完成したとか言わんよ。実績を得るまでは。

しかし、ああすればいい、こうすればいいとか、技術的な理論て後付のような気がしてきた。よく考えたらソフトテニスやってるときは、高校の時とか打ち方教えてもらってない。数多くボールを打つ中で自然とフォームが身についた。こうしてああしてなんて考えてない。こうしたら上手く打てる、ではなく、上手く打てた結果こういうフォームになったと考えるほうが自然な気がする。

子供に教えるとき、経験的にこうしたら打てるというのがわかってるんだけど、それが子供に伝わらない。1つや2つ、形を教えても上手く打てない。体全体で流れの中で無意識にいろいろ複雑に絡み合って打ってるので、口で全てを伝えることはできない。形から入りすぎると、本来ボールから感じる大切な感覚を置き去りにしてる気がする。難しいなー、テニスって。