最後の一分の残心

真夏のソフトテニスB級の試合。こんな時期に試合するなよな。日陰はいいけど日光当たると激熱。

新しくラケット買ったしな。一昨日、中学生と練習して調整はOK。その時痛めた腰も今日はかなりましになった。

 

今日のペアは組んで一度優勝した人。だいぶご年配であるが、今日は俺がコート上を飛び回るつもり。

「今日、後衛やってもらえるかな。最近調子悪くて。」

え?

 

リーグ第1試合

中学生ペアが相手。ドロー見たときやばいと思った相手で、今年は市総体団体優勝。個人では県総体ベスト16。去年も8まで行ってるダークホース。元々硬式やってたらしく、打ち方はちょっと怪しい所あるが、こいつを俺がどれくらい前で止めるかが勝負。

と思ってたら、いきなり後ろやることになった。しかも、こいつは今回前にいる。さらにそのペアの後衛がまたなかなか打てるやつで、これはかなりきつい。僕のペアの人は今回前に行くが、専門じゃないので、ポジションは前に行ってもサービスライン上で決定力が無い。1対3という状況。

第1ゲーム。レシーブから。サーブがセンターのいいところに来て、無難にバックで返したらいきなりポーチかまされる。その後一進一退でジュースになり、ゲームポイント。ここで俺のロブが浅浅でスマッシュ食らう。今日のルールはセミアドバンテージで、ディサイドポイント。ここでレシーブを前衛超えのロブ狙ったら、フレームに当たってまた浅浅で簡単に取られる。G0-1。

俺と相手の後衛が打ち合い、チョロチョロ出てくるダークホースの側を俺が通してポイントを取る。しかし、俺のペアの人はポジションがネットから遠いので、延々と相手とローボレーを繰り返すという展開も多い。なかなか、2ポイント以上のリードが取れなく苦しい展開。が、今までの人生の中で、初めて公式戦で後衛としてまともな試合をしているのも楽しんでいる。またディサイドポイントになるが、今度は取り返してG1-1。

1対3の状況。相手もうまいけど、流石に俺も打ち負けることはく、徐々に流れを掴む。ペアの人もようやく決めてくれたりした。ゲームポイントで浅い位置からトップ打ちでダークホースのチップを誘いG2-1。

第4ゲーム。長いストレート展開のラリーからダークホースがポーチに来たのを見極め、クロスに引っ張りパッシング打ったらフレームで大アウト。だめだー、引っ張りでフレームショットは硬式と同じだ。先日の中学生との練習でサーブは7割の力で7割入れろとか行ってたのに、全然入らない。その後また一進一退ながら、なんとかマッチポイント。しかし、ペアの人のロブでスマッシュをくらい、ディサイドポイントも取られてG2-2。タイブレーク

2-1とリードするも、ここから連続でポイントを失っていく。ペアの人はレシーブは当てるだけのドロップショットばっかりで、相手に読まれて余裕で返される。サーブになると、レシーブ深く返され上げたボールを全部ダークホースにスマッシュされるという繰り返し。

3-5で迎えた俺レシーブ。ここでレシーブをダークホースに痛恨のポーチ決められ万事休す。ペアの人のレシーブはふわふわとサイドラインを割って3-7で負け。

 

いやー、参った。思った以上にペアの人が動いてくれなかったのもあるけど、俺も勝負どころで弱気になって、浅くなったりミスったり捕まったりと良くなかった。ちょっとしょっぱなでやるにはきつい相手だった。まともに打ち合いすぎたかな。もうちょっと遊び心持つ余裕が欲しかったな。結局、このペアが優勝したらしいし、相手の方が上だったと認めざる得ない。

 

リーグ第2試合

もうリーグ敗退は決定。3時間くらい待ってようやく消化試合。相手は知らない人。

適当に気楽に開始。サーブ。トスが両サイドとも太陽と被って全く見えず、いきなりダブル・ダブルフォールト。最後はトップ打ちを雑にミスって、あっさりG0-1。まったく、ラリーもろくにできないようなレベル相手に・・・。

その後、しょうもないミスとか、強打したのがフレームに当たったけどたまたまコートに入ったりと、全く締まらない内容。

G1-1に追いついてサーブ。今度は太陽は気にならないが、ファーストが入らない。どうも、硬式っぽくスピンかけ気味で打つと、伸びてオーバーしてしまう。1-3のピンチだったが、切り替えてフラットサーブ2連発で相手ミスを誘ってジュース。なんとかこのゲームも取れてG2-1。

さくっと終わらせるつもりの第4ゲーム。深いストロークがコーナーに決まってリード。しかし、その後、雑にミス連発。最後にまたトップ打ちをペアにぶつけてしまうミス。ぶつけてなくてもネットだった。G2-2でタイブレーク

タイブレークは2-7で取ってG3-2で勝ち。やっと帰れる。

 

新しいラケット買ったけどだめだったな。後衛試合おもしろかった。前だと、ラリーでペアが相手にやりこめられるのを眺めるしかなく負けることがあるが、後ろは自分のせいだと諦めがつく。似たレベルの相手だと、最後はペアの決定力というところが必要だけど、自分でゲームを作る楽しさはあるな。

ラケットの調子は良いんだけど、なんか全般的にロブが浅くなってしまった。打ち方の問題か、ラケットのセッティングがちょっと自分の感覚と合ってないのか。普通のストロークの深さは問題ないんだけど。

今日思ったのは、勝負に行くときも一分の残心。決めに行くことに神経を振り切ると、相手前衛の仕掛けに気付けない。それとミスも増える。わずかにでも心を残しておくことが、ぎりぎりの差で相手をかわし、バランスを崩さず、ミスなく攻め込めると思う。勉強になった。硬式にも活かせるだろう。