いつもの日常は当たり前ではない

奥さんが乳がん検診に引っかかってたのだが、ほぼがんであることが確定し、今日は一緒に診察に行って、治療とか手術の日取りとか決めてきた。

がんと言っても、腫瘍は4mm大で局所治療によって1cm程の摘出ですんで、出術した午後には普通に歩いて食べて翌日退院できるとのこと。ステージで言えば1。浸潤がなければ0。もしリンパ腺に影響しているようであればそれも摘出してリンパ液が止まるまで待たないといけないので数日入院となるらしいけど、ただ待っているだけだそうだ。全身の単純CTで転移を調べたところ、最終の判断は読影医の診断になるけど、主治医の先生によれば転移はまず無いだろうとのこと。マンモグラフィー、エコー、細胞診、いずれの所見も「疑い」の文言がついていて、極めて初期に見つけられたことは間違いない。

先生からは「がんであることはほぼ間違いないけど、命にかかわるようなことは全く無いから」と言われた。安心はしたものの、場合によっては命にかかわることであることを改めて認識してどきっとした。がんであることを恨むより、初期に見つかって対処できることに感謝する他ない。治療はまだこれから。手術終わっても放射線治療と薬の治療は続く。でも、お遍路に行っているご利益があったと思わざるえない。最初の乳がん検診で見つけてくれたことに感謝の念が絶えない。

子供にも説明した。口では良かったと言ってるが、果たしてどこまで理解してるのかは疑わしい。ただ、親がいて、毎日ご飯食べて学校行けるというのが当たり前ではあるけど、当たり前ではないかもしれないことは覚えておけと言っておいた。俺もわかってはいるつもりでも、やはり痛い目見るまではわかっていない。